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現在相場考察

30万円台で買える6桁時代のロレックス、エアキング114200銀文字盤

2017年1月8日更新
ロレックスのエアキング114200について斉藤由貴生が執筆。本記事では2012年5月の安値(ヤフオク)と2017年1月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年8ヶ月での変動は¥86,800だった。

エアキング 114200についての考察(2017年1月)

ブレスレットの品質が良くなった6桁リファレンス時代のロレックスは、どれも50万円近く出さないと買えないという印象がありますが、30万円台で買える6桁モデルが存在します。

それがこのエアキング114200です。

この時計、デビューしたのは2000年代中盤と腕時計の世界では比較的新しい部類に入りますが、昨年のバーゼルでエアキングは世代交代したため、既に“旧型”という扱いです。

昨年登場した新型モデルは、エアキングらしからぬ個性を発揮し、それまで高値になることなかったエアキングとしては異例のプレミア価格状態。

出たばかりという事情もありますが、同じく6桁のエクスプローラより高いという現象はエアキング史上初のことだと思います。

新型116900は、1つしかラインナップがなく、その個性的なデザインの文字盤とスポロレ仕様の針により、完全にスポロレというキャラクターに変化しました。

5桁時代のエアキングもこの記事の114200を見ても分かる通り、もともとエアキングはスポロレではありません

そしてスポロレでないからこそ、エクスプローラと比較して安く買えるというのがエアキングの1つの良さだったのです。

ロレックス オイスターパーペチュアル 114200¥714,820〜¥1,080,000(2024年11月23日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2012年5月
の安値(ヤフオク)
2017年1月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
エアキング
114200
中古 4年
8ヶ月
¥248,000 ¥334,800 86,800 135.00%

この記事の個体の文字盤を見てみると、青いバーインデックスが個性的に写ります。

「3・6・9」に白塗料がないというのは5桁時代と共通していますが、青いバーインデックスという個性は6桁から

ケースといい、ブレスレットといい、6桁の個性を思う存分味わえるのに5桁リファレンスのエクスプローラより安く買えるというのが114200の良さでしょう。

エアキングはもともとクロノメーターでない「廉価版」という位置づけでした。

その廉価モデルというのが、カジュアルな気軽さという印象と結びつき1つの個性を発揮していたのですが、6桁モデルからクロノメーター化され、オイスターパーペチュアルとの違いが明白でなくなりました。

そのため、一時は生産終了ともなった模様ですが、それに気が付かないぐらい影が薄いモデルだったのです。

しかし、大注目されている116900という新型が出てくれたお陰で再度エアキングに目を向ける機会となりました。

6桁モデルで30万円台前半という額は安いようにも感じられますが、25万前後で購入可能な5桁に対して8万円高いこの114200

8万円出して6桁リファレンスのエアキングにするかは人によって判断が分かれるところだと思います。

個性をとるなら5桁、最新モデルを安く買えるという点を考慮すると6桁に軍配が上がるという感じでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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