2000年前後といった時期に現行だったカラトラバの自動巻モデル、5000。
最初に出たのがWGで、次にYGとRGが登場したといった経緯があります。
WGとYGは黒文字盤を採用している一方、RGにはサーモンピンク文字盤が採用。
この5000R-001は、5000の中で最も数が少ない傾向があり、中古市場への出現は「年に1回あるかどうか」といったところだといえます。
ただ、“出てくる年”と“出てこない年”がある傾向があり、全く出てこない年もあれば、数度出てくるといった年も存在。例えば、2021年は数度出てきましたが、2022年、2023年は全く出てこなかったといえます。
そんな5000R-001ですが、前回中古市場に出現したのは去年の9月。その際は、約288万円といった水準でした。
そして今、5000R-001は再び中古市場に出てきているのですが、その価格は約337万円と、7ヶ月前に対して49万円の値上がりとなっています。
本記事で参考とした中古腕時計
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2024年9月 の安値 |
2025年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
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パテックフィリップ
カラトラバ 5000R-001 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥2,888,000 | ¥3,378,000 | 490,000 | 116.97% |
これまで記事で5000Rをお伝えしてきましたが、現在水準は過去最高値更新といった状態であります。
なお、これまでお伝えした5000R水準は以下の通りです。
これまでの感覚としては、2021年に目立った上昇をしたという印象でしたが、こうしてみると2024年から一気に上昇したといえます。
5000R-001は希少性が高いモデルですが、その知名度はあまりなかったためか、2018年1月までは5000Jと大きく変わらずといった状態でした。
それが2021年から5000Jよりも明らかに高値となり、今では他の同世代カラトラバに対しても「高値」といった状態になっているといえます。
この世代のカラトラバでは、5107R-001が高い印象ですが、そちらは現在約317万円といった状態。
それに対して5000R-001は約337万円ですから、5107相場を抜かしたといえる状況であります。