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現在相場考察

7ヶ月前に対して49万円の値上がり、カラトラバ5000R-001

2025年4月10日更新
パテックフィリップのカラトラバ5000R-001について斉藤由貴生が執筆。本記事では2024年9月の安値と2025年4月の安値を比較し現在相場を考察。この7ヶ月での変動は49万円の値上がりだった。

カラトラバ 5000R-001についての考察(2025年4月)

2000年前後といった時期に現行だったカラトラバの自動巻モデル、5000。

最初に出たのがWGで、次にYGとRGが登場したといった経緯があります。

WGとYGは黒文字盤を採用している一方、RGにはサーモンピンク文字盤が採用。

この5000R-001は、5000の中で最も数が少ない傾向があり、中古市場への出現は「年に1回あるかどうか」といったところだといえます。

ただ、“出てくる年”と“出てこない年”がある傾向があり、全く出てこない年もあれば、数度出てくるといった年も存在。例えば、2021年は数度出てきましたが、2022年、2023年は全く出てこなかったといえます。

そんな5000R-001ですが、前回中古市場に出現したのは去年の9月。その際は、約288万円といった水準でした。

そして今、5000R-001は再び中古市場に出てきているのですが、その価格は約337万円と、7ヶ月前に対して49万円の値上がりとなっています。

本記事で参考とした中古腕時計

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本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2024年9月
の安値
2025年4月
の安値
変動額 残価率
パテックフィリップ
カラトラバ
5000R-001
中古 0年
7ヶ月
¥2,888,000 ¥3,378,000 490,000 116.97%

これまで記事で5000Rをお伝えしてきましたが、現在水準は過去最高値更新といった状態であります。

なお、これまでお伝えした5000R水準は以下の通りです。

  • 2016年12月の安値 ¥1,350,000
  • 2018年1月の安値 ¥1,399,000
  • 2021年2月の安値 ¥1,580,000
  • 2021年6月の安値 ¥1,760,000
  • 2024年9月の安値 ¥2,888,000
  • 2025年4月の安値 ¥3,378,000
  • これまでの感覚としては、2021年に目立った上昇をしたという印象でしたが、こうしてみると2024年から一気に上昇したといえます。

    5000R-001は希少性が高いモデルですが、その知名度はあまりなかったためか、2018年1月までは5000Jと大きく変わらずといった状態でした。

    それが2021年から5000Jよりも明らかに高値となり、今では他の同世代カラトラバに対しても「高値」といった状態になっているといえます。

    この世代のカラトラバでは、5107R-001が高い印象ですが、そちらは現在約317万円といった状態。

    それに対して5000R-001は約337万円ですから、5107相場を抜かしたといえる状況であります。

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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