このところ、K18腕時計の上昇が目立っており、以前と比べて「だいぶ高くなった」という印象があります。
また、カルティエの中古相場は上昇傾向が目立っているため、「K18のカルティエ」となると、結構高くなっているのでは、と思うところです。
しかしながら、そんなカルティエでも、タンクアメリカンのホワイトゴールドモデルは、現在でも100万円未満といった額で購入可能。
もちろん、機械式ムーブメントと搭載するLMサイズですが、そういった組み合わせでもWGは100万円未満となっているのです。
それに対して、同じタンクアメリカンでもローズゴールドモデルの相場は異なります。
現在、RGのLMサイズであるW2609156は138万円といった状態。
このRGモデルは、2017年時点で約89万円という水準でしたが、近年でも100万円程度で購入可能だったぐらい、長年値動きせずといった印象がありました。
それが近頃、RGのタンクアメリカンに対する人気度が高まっているようで、W2609156は中古個体数が少なくなり、現在にかけて上昇したといえます。
本記事で参考とした中古腕時計
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年12月 の安値 |
2025年4月 の安値 |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
タンクアメリカン W2609156 |
中古 | 7年 4ヶ月 |
¥898,000 | ¥1,380,000 | 482,000 | 153.67% |
2017年から長らく「あまり変わらない」という印象だったタンクアメリカンですが、このRGモデルについては変化した結果、2017年⇒2025年の残価率が約153%。実に、1.5倍程度の上昇となっているわけです。
とはいえ、現在の138万円という水準をもってしても、「2000年前後に現行だったカルティエ」「そのフラッグシップモデル」「他の同世代K18革ベルトモデル相場」といったことを考慮すると、W2609156に対してまだお得感があるといえる部分があります。
例えば、このW2609156と同世代といえる他のRGモデルの場合、ジャガールクルトのビッグレベルソが143万円、ヴァシュロンコンスタンタンのカレヒストリークが173万円といった状態。
少し前までは、上記レベルソ等よりも、タンクアメリカンのほうが高値だったため、それらよりも安価という現在相場にはお得感があるといえるのです。
近頃、サントスガルベといった2000年前後に現行だった世代のカルティエが目立った上昇をしていますが、それらモデルは、圧倒的な上昇をしているといえる一方で、このタンクアメリカンについては、上昇傾向ながらお得感という要素があるのが、珍しいといえるでしょう。