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現在相場考察

エクスプローラのコンビ版?ロレックスオイスターパーペチュアル14203

2017年1月19日更新
ロレックスのオイスターパーペチュアル14203について斉藤由貴生が執筆。本記事では2012年7月の安値(ヤフオク)と2017年1月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年6ヶ月での変動は13万3000円の値上がりだった。

オイスターパーペチュアル 14203についての考察(2017年1月)

コンビの腕時計に対して「安い」と思うことも「高い」と思うこともあります。

例えば定価を見た場合、コンビの腕時計はステンレスの倍以上することも珍しくなく「高い」という印象になります。

しかし、中古価格を見るとコンビとステンレスは同じ値段で売られていることも珍しくなく、コンビよりステンレスのほうが高いことだって特筆すべき現象ではありません。

ただ、3連ブレスレットのロレックスコンビモデルは中古においてもステンレスより10万円以上高いというのが常(デイトナを除く)であり、なんだか「高い」存在であるとい印象になります。

また、3連コンビのロレックスは街中でも装着している人を見かけることがとても少なく、かなり上級なモデルという認識もあります。

そんな高いというイメージの3連コンビのロレックス。

けれども、このオイスターパーペチュアル14203は、3連コンビであるのにもかかわらず今の相場でも30万円台で購入可能です。

34mmの小ぶりのケースにグレー文字盤+アラビア数字というこの時計。

コンビの主張と上品さ、近代的なデザインが程よくマッチしたとても魅力的なモデルだと思います。

今も昔もそうですが、3連+スムースベゼルのコンビモデルって意外に設定がなく、レア感の強いモデルです。

「人とは違うモデル」という面からも所有満足感が高そうだと感じます。

そして、この14203、見が目がどことなくエクスプローラ(14270)に似ているため、新品で売られている当時、エクスプローラのコンビ版という印象で扱われていました。

エクスプローラは今も昔も人気のあるモデルですが、流石にコンビモデルとなるとエクスプローラより高いのは当たり前。

デイトナ以外の3連コンビロレックスの常識として、同じモデルのステンレス版より10万円ほど高い値段で売られているはずです。

とはいっても、この時計、エクスプローラではないため、エクスプローラの10万円高という相場ではありません。

例えば、2012年にこのコンビ14203は約25万円でしたが、エクスプローラ14270は21万円程度

しかも今ではエクスプローラと同額で購入可能なのです。

ロレックス オイスターパーペチュアル 14203¥722,000〜¥968,000(2025年4月17日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2012年7月
の安値(ヤフオク)
2017年1月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
オイスターパーペチュアル
14203
中古 4年
6ヶ月
¥255,000 ¥388,000 133,000 152.16%

エクスプローラはとても良い時計なので、最近「一度売ったけれど再度購入した」という人が増えているように、再評価されつつあります。

その理由は、丁度よいサイズがもたらすデザインバランスや使い勝手の良さにあるようですが、それと同じことがこの14203にも言えると思います。

確かにエクスプローラ14270/114270は非常に良い時計です。しかし、電車の中でも装着している人を見かけるなど、非常に流通量が多いのです。

一方この14203はかなりのレアモデル

着けている人を見かけるどころか、ふらっと立ち寄った時計店ですら実物を見るのも困難なモデルでしょう。

よってこの時計、今の相場においても、エクスプローラと比べても、とても魅力的な1本です。

特に、グレー文字盤+コンビというこの上品な配色が34mmというサイズと相まって絶妙なバランスを保ち非常に美しいと思います。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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