かつてエクスプローラのようなシンプルなモデルが好まれた傾向も、最近では特徴あるモデルが人気という状況です。
そして、特に高いのがGMTマスターの黒青ベゼルと緑サブ。
その2本の中古相場はともに90万円台という相場であり、黒ベゼルと比較して20万円程度高いという傾向も同じです。
しかし、その2つにはデビューした時期が異なるという大きな差があり、2010年にデビューしたこの116610LVの場合、安い時期があったという面白さがあります。
GMTマスター116710BLNRは2013年にデビューした時より継続して90万円台前後という相場をキープしています。そのため、「今と比べて安い金額で買えてラッキー」だったということはほぼ不可能。
一方、この116610LVは2013年まで60万円台で売られていたため、その頃買ったならば25万円というかなり嬉しい値上がりを体験できたのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年1月 の安値(ヤフオク) |
2017年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116610LV |
中古 | 4年 0ヶ月 |
¥659,402 | ¥918,000 | 258,598 | 139.22% |
116610LVが90万円台という今において60万円台という価格はかなり安く見えますが、2013年1月頃の感覚では“割高”という印象がありました。
というのも6桁時代より人気のあった5桁の青サブが40万円台という相場。いくら人気のある緑サブかつ最新モデルとはいえ、コンビモデルより20万円も高いというのは「バブル」相場のようにも感じたのです。
しかし今の相場を見るように、緑サブ人気は衰えることがありません。
緑サブというモデルは6桁5桁を問わず、2003年に最初のモデルが出たときから高いモデルだったのです。
6桁リファレンスのグリーンサブは文字盤も緑色ですが、5桁時代は単にベゼルが緑になっただけのようにも思えた緑サブ。ですが実際は文字盤のドットが大きかったりと通常の16610とは異なる文字盤が採用され凝った内容です。
それでもベゼルの色が違うだけでコンビ以上に価格差があるというのは高いと思われても仕方がない状況だったと思います。
とはいえ、その2003年から14年経った今でも「緑ベゼルが高い」ということに変わりはありません。
そして、今でも大人気のGMTマスター黒青ベゼル116710BLNRと同じ相場という116610LVは、投資対象として非常に優秀な時計だったのです。
今でも5桁のコンビモデル16613より高いのは間違いありません。
2013年頃において、16613を購入してもこの116610LVを購入しても値上がりに変わりはないのですが、「オトクだからコンビを買おう」と思って買ったとしても、その価格差は変わることなく、結果として「どちらを買っても正解」だったというわけです。