昨年の9月に65万円で売られている個体をお伝えしましたが、今年に入ってからはその価格で買える個体は見た限り存在していません。
現在の相場は約70万円となっており、9月と比べて5万円程度値上がりしました。
とはいえ9月当時、65万円という額はかなり安い金額のように思えたのも確か。
実際、2015年も2016年の春頃も116710LNは70万円以上という相場だったため“安い”ということに間違いは無かったのです。
しかしその時期、安かったのは116710LNだけではありません。
エクスプローラ214270もデイトナ116520も、2016年春頃までの相場とくらべて9月前後に5万円程度安くなっていたのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年9月 の安値(楽天) |
2017年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
GMTマスター2 116710LN |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥650,000 | ¥699,800 | 49,800 | 107.66% |
しかも、その頃安くなっていたのはロレックスだけではありませんでした。
特にパネライの40mmブレスレットモデルは、2015年8月頃まで40万円台後半という相場だったのに、2016年8月頃には30万円台で売られることが多かったのです。
これらモデルが安かった時期は2016年8月から12月にかけてであり、年末年始を境にどれも5万円以上値上がりしたという印象です。
なぜその頃安くなったのか、と考えられる原因としては、
- 時期的な問題(冬にかけてステンレスブレスレットの需要減)
- 為替(円高傾向)
などがあります。
今回、特に気になったのは為替の動きのほうで、11月まで102円だったのがそれ以降は115円ぐらいの円安傾向になっているのです。
11月の円安傾向のきっかけといえば大統領選でしょう。
つまり、トランプ大統領のおかげで腕時計も値上がりしたと考えられます。
今回、腕時計が値上がりし始めたのは円安傾向になった1ヶ月後ですが、遅れて値上がりするというのはいつものことです。
しかし、中古相場は為替の影響をこれほど愚直に受けることも少ないため、珍しい事例だと思います。
最近、腕時計相場が全体的に高いという印象がありますが、よく注意すると実は値段が安い時期も存在するのです。
その頃、当サイトでもでは214270、116520、PAM00050、PAM00051等をお買い得として紹介しました。
その「お買い得」がいかに「お買い得」だったかが、今回の事例で学ぶことができたと思います。