レッタンゴロは2000年に登場したブルガリの角型モデルですが、既に現在生産終了となっています。
デビュー当時は、ゼロ年代の新しい時計を象徴するようなモデルとして目立った存在でした。2002年に登場したカルティエのロードスターは、ライバルといったイメージです。
レッタンゴロはデビュー当初、ステンレスと金無垢というラインナップでしたが、2002年にラバーとのコンビタイプを導入。
各モデルとも、今でも中古市場ではよく見かけるモデルですが、ステンレスの流通価格は10万円以下が多い傾向です。
2000年というと腕時計の世界ではそこそこ“新しい”部類。過去の価格を考慮しても、その時期登場したモデルとして10万円以下が中心という額はかなり安い水準です。
そして、それは金無垢モデルにも該当することであり、豪華な金無垢仕様でも30万円を切る額で販売されています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年8月 の安値(ヤフオク) |
2017年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
レッタンゴロ RT45G |
中古 | 5年 5ヶ月 |
¥198,000 | ¥298,000 | 100,000 | 150.51% |
そして、驚くのが2011年と比較して10万円という値上がり額。
レッタンゴロは人気モデルというわけではありませんが、それでも10万円という値上がりをしているのです。
これ、ブルガリの他のモデルにもいえることですが、金無垢のブルガリは非常に強いのです。
2009年頃と比較してもステンレスのブルガリが値下がりしている中で、金無垢モデルだけは値上がりしています。
そして、それがスポーツモデルにかぎらず、レッタンゴロという角型モデルにまで該当するという現象は非常に面白いと思います。
なおこの金無垢レッタンゴロ、現在の流通量は少ないですが、そんなに数が少ないわけでも無いため、現在の約30万円という売り出し価格を相場として捉えて良いと思います。
2011年頃の20万円を切る相場は、2013年の上半期には既に回復しており、金無垢ロレックスの一部モデルなどと比較して、かなり速い時期に値上がりしています。
もっともこの時計、リーマンショック前の2008年1月においても約30万円という相場だったため、現在の相場は「回復した」という印象です。
30万円を切る額で比較的新しく豪華なモデルが楽しめるというのは魅力的ですが、この大きな「3」と「9」のデザインは好みが分かれるところでしょう。
とはいえ、自動巻ムーブメント、定価約100万円、金の含有量多めというこのモデルが30万円以下というのは、金無垢モデルをカジュアルに楽しむには良いポジションだと思います。
カジュアルな用途としてエアキングを検討していた場合、似たような金額で豪華金無垢モデルがあるというのは検討しがいのある楽しい状況だと思います。