デイトナやエクスプローラなど多くのロレックスが一時的に安かった2016年の9月前後。2017年1月にはどのモデルも5万円程度値上がりして、相場が回復しています。
しかしアクアノートは2016年9月と比較して13万円以上の値下がり状態。
しかもアクアノート、今回値下がりとなった5165Aだけでなく、ステンレスブレスレットを装備する5767/1Aも値下がり状態なのです。
よって、ロレックスが高くなっている反面、パテックフィリップは値下がり傾向というのがここ最近の状況です。
アベノミクスが始まった2013年以降、腕時計が全体的に値上がりしたという印象がありますが、実はブランドやモデルによって相場の動きは異なります。
例えば、ロレックスの場合2014年でもかなり高いという印象ですが、その頃と比べても今のほうが値上がり状態。
一方アクアノートの場合、2014年頃に値上がりのピークを迎えその後は値下がり傾向なのです。
とはいえ、同じくパテックフィリップでもノーチラスは、今でもステンレスモデルがどれも200万円以上。全体的にパテックフィリップが安くなっているわけではありません。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年9月 の安値(楽天) |
2017年1月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 5165A |
中古 | 0年 4ヶ月 |
¥1,738,000 | ¥1,598,400 | -139,600 | 91.97% |
このアクアノート5165は2007年に二代目アクアノートとしてデビューした際に「小さいほう」のモデルとしてデビューした時計。
初代アクアノートにおいて38mmの“ラージ”は大きなサイズでしたが、40mmの“エクストララージ”が登場した二代目においてラージは小さなほうとなってしまったのです。
実際、初代の33mmミディアムのように、本当に小さめというわけではないため、「小さなモデル」という印象はない5167。
40mmとの差別化が難しかったため、早い段階で生産終了となっています。
5167と比較して若干安い相場ですが、それでも二代目アクアノートですから高めなことに変わりはありません。
しかし、2012年頃までは108万円という相場だったため、安くなった現在の相場でも実は50万円ほど値上がり状態なのです。
ただ、昨年の170万円という額でも既に売り切れとなっているように、今の価格でもこの時計は魅力的に映ることでしょう。
ラバーベルトのアクアノートは非常に装着感が良く、普段使いしても疲れない時計であるため、買いやすくなっているというのは良いことだと思います。