6桁リファレンスになったサブマリーナは、それ以前の5桁と比べて全体的に高くなったという印象です。
5桁との大きな差はベゼルがセラミックになったという点。その他、大きく感じる変化は、ケースのラグがや文字盤のドットがボリューミーになったことです。
ロレックスは4桁から5桁への進化のように、新しくなるに連れ“線が太くなる”傾向。
ただ、サブマリーナの場合、長らくサイズは40mmと変化がありません。
他のブランドの場合、新しくなるに連れてサイズが大きくなる傾向があるため、このサブマリーナのようにサイズが変わらないとというのは、良いことだと思います。
特に、パネライブーム以降、どんどん大きくなる時計に対して、良い印象を持ってない人も多いためモデルチェンジしてもサイズが変わらないというのは人気要素として良いでしょう。
しかし、サブマリーナの場合の場合、実際のサイズが変わらなくても、デザイン手法により“大きくなった”という印象があったのは確か。
そして、大きくなったという印象と5桁時代と比較して高くなったという印象から“割高”と感じる時計でもありました。
また、6桁時代と5桁時代が異なるのは、『青サブ⇔黒サブ』という相互への交換ができなくなった点です。
5桁時代はベゼルディスクだったため、文字盤とセットにはなってしまうものの現実的な価格で『青サブ⇔黒サブ』が楽しめたのです。
けれどもセラミックベゼルの6桁リファレンスでは『青サブ⇔黒サブ』の行き来は不可能。リファレンス末尾に「LN」や「LB」が付いてリファレンスが異なる点からも、色の交換が不可能になったということが分かります。
ですから、購入するときに黒か青かを決断しなければならないのですが、人気のある青が選ばれることが多いでしょう。
特にイエローゴールドモデルはもとより色合いが派手なモデルであるため、青文字盤を選ぶという傾向が多いでしょう。
よって、黒+イエローゴールドという黒サブは、需要が低い組み合わせとなるので、不人気=値下がり状態となってもおかしくありません。
しかしこれ、かつての新品相場より今の中古相場のほうが高いという時計なのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年8月 の新品価格(時計店5社平均) |
2017年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
サブマリーナ 116618LN |
新品 | 5年 6ヶ月 |
¥1,877,600 | ¥2,570,000 | 692,400 | 136.88% |
黒+イエローゴールドという色合いはなかなか魅力的。
しかし、イエローゴールドモデルには青サブという存在があり、どちらも魅力的であることに変わりはないのですが、より個性が強く人気のある青サブを選ぶ傾向となってしまうのは自然なことでしょう。
ただ、黒サブを買ってもこれだけ値上がりするのであれば、売却等を視野に入れると結果的に両方楽しめたということになり、うまく買えばお得にいろいろ楽しめるという好事例だと思います。