90年代にラインナップされていたブルガリの腕時計は非常に魅力的で、「ブルガリ・ブルガリ」というベゼルの派手さと、シンプルな文字盤の地味さが非常によいバランスを奏でていたと思います。
また、ラインナップもシンプルで分かりやすく、どのモデルも欲しくなってしまうほどそれぞれに良さがありました。
それらモデルは2000年代前半までラインナップされていたのですが、その頃ちょうど時計ブームが起こり、多くの人が購入した模様です。
また当時の新品実勢価格はロレックスと同じ水準であり、ロレックスにするかブルガリにするか、というようにロレックスと比較されるほどの存在。
しかし2000年代後半にはブルガリの人気は下火になり、どんどん値下がり傾向になってしまいました。
けれども同じ頃、不人気となったブルガリの中で比較的人気があったのがこの金無垢モデルなのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2008年2月 の安値(ヤフオク) |
2017年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
スポーツ 革ベルト LCV35G |
中古 | 9年 0ヶ月 |
¥451,001 | ¥328,000 | -123,001 | 72.73% |
金無垢のブルガリは、最近値上がり傾向と意外にも人気の腕時計です。
その理由は、見るからに「高そう」というイメージがあるのに、現在の相場が安いことからお買い得感が強いという点。もう一つは、90年代モデルのブルガリに金無垢の色合いが似合うというデザインの良さだと思います。
スポーツの金無垢モデルで最も人気があるのはクロノグラフですが、この3針モデルも魅力のあるモデルです。
クロノグラフはそこそこの数が流通しているのですが、この3針モデルはそれよりずっと流通が少ない希少種で、相場はクオーツのクロノグラフと同額か若干安いぐらいという傾向です。
リーマンショック前2008年2月の相場は約45万円と今より10万円以上高い水準なのですが、リーマンショック後に20万円台前半まで下がりました。
そして、そこから今に至るまで相場は回復傾向なのですが、30万円前半という今の額はまだまだ安い傾向です。
クオーツのクロノグラフにも当てはまることなのですが、今の相場ではこれら金無垢スポーツは安くとも30万円台後半より上という水準が適正のように思います。
よってこの時計、希少種かつ安めの傾向なのでこの価格だとなかなかお買い得に感じます。
ベゼルに「ブルガリ・ブルガリ」と入ったモデルを装着するということは、他の時計以上に目立つため、人と被った時の「あっ」という感じはロレックスをつけているよりも感じやすいと思います。しかし、多く流通しているのはステンレスのモデル。
流通量が圧倒的に少ない金無垢は、つけている人を見かけないほどのモデルだと思います。とはいえ、最近ブルガリの腕時計自体に人気がないため、ステンレスのモデルを買っても被る確率は低いかもしれません。