2002年に「男のカルティエ」として男性用のみのラインナップで登場したロードスターですが、その後は女性用も展開しコンセプトがブレた後、今では既に生産終了となっています。
最大の特徴は工具を使わずに脱着可能なストラップを有しているという点。
異なる色の革ベルトを付け替えられるというだけでなく、ブレスレットと革ベルトについても気分によってオーナー自ら交換可能なのです。
腕時計としては珍しくブレスレットと革ベルトが両方付くというカルティエロードスターは、何も考えずにブレスレットモデルを購入すれば自動的に革ベルトモデルとしても楽しめるという優れもの。
ブレスレットと革ベルト両方が楽しめるという内容を表現するために、付属ケースも大きな豪華な物が用意されています。
ですから、このロードスターという時計は付属品が揃っているということが、この時計の個性を楽しむ上でも所有満足感を満たすことにおいても非常に重要なのです。
通常、腕時計を買う際に付属品の有無はあまり重要ではありませんが、ロードスターのように付属品にも時計を説明する要素がある場合、その限りではないのです。
そして、最近ロードスターは20万円前後でも売られるようになりましたが、意外にもきちんと付属品が揃っているものが少ない傾向です。
よって、付属品が揃ったものとなると相場は少し高めで、25万円以上という水準です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2014年8月 の安値(ヤフオク) |
2017年2月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
カルティエ
ロードスター W62001V3 |
中古 | 2年 6ヶ月 |
¥321,840 | ¥257,040 | -64,800 | 79.87% |
同じく付属品が揃った個体同士の比較ですが、なんと2014年と比べてかなり値下がりしています。
2014年というと全体的に腕時計が高かった時代ですから、そこから6万円以上値下がりしているというのはお買い得という印象。
ステンレスブレスレットと革ベルトがワンタッチで付け替え可能という内容のモデルは、ロードスター以外には無いと思います。
2002年にロードスターが誕生してから15年経ちますが、他のブランドがロードスターのコンセプトを追うことはありませんでした。
それどころか、ロードスターより以前からストラップの付け替えを売りにしていたパネライも最近はストラップ交換を売りにしていない傾向です。
しかし、高級腕時計がストラップの付け替えを売りにしなくなった一方、アップルウオッチなどの安価な腕時計ではストラップの付け替えを売りにしています。
交換用ストラップを後から購入しなければならないアップルウオッチと異なり、付属品としてブレスレットと革ベルトが標準のロードスターは、「ストラップを付け替える」という楽しさを実践しやすいモデルであることは間違いありません。
ありそうでない「ワンタッチでストラップが交換可能」というロードスター、値下がり傾向の今こそ、お買い得に購入可能な入門用高級腕時計として、かなり楽しめる1本だと思います。