ロレックスブームが起こってから丸10年以上“現行モデル”だった5桁リファレンスのサブマリーナ。
最もオーソドックスな16610は時計店に行くと買っている人を一人は見かけるというぐらい大人気のモデルでした。サブマリーナ自体の知名度も高く、中学生でも「青サブ」や「赤サブ」ぐらいは知っていたと思います。ちょっと復習すると、「赤サブ」は1680というビンテージモデル(アンティーク)、「青サブ」はそう呼ばれるようになった当時、現行だった5桁サブマリーナのコンビ版の青文字バージョンを指します。
コンビのサブマリーナには青文字盤の「青サブ」と、黒文字盤の2種類がありましたがどちらのリファレンスも16613。そして、この“SG”が付いたモデルは、文字盤にダイアモンド&サファイアが装飾されたもの。つまり、豪華な青サブ=このモデルだったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年10月 の最安値(ヤフオク) |
2016年2月 の最安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
サブマリーナ シャンパン文字盤 16613SG |
中古 | 3年 4ヶ月 |
¥550,000 | ¥923,400 | 373,400 | 167.89% |
5桁リファレンスのサブマリーナが現行だったのは2010年まで。
時計ブームが起こり、ドンキホーテなどでも積極的に高級腕時計が販売されていた頃、どのドンキホーテでもステンレスの16610を見かけました。
それより上級の青サブ=16613ですらも、郊外のドンキホーテで売られているのが珍しくなく、サブマリーナ全般は“珍しくない高級腕時計”なのです。
通常、レア物になればなるほど取り扱われる時計店の数が減り、だいたい「どこの時計店だったらなにを扱っていそうか」という予測ができます。
例えばサブマリーナなら、
ステンレスや青サブならドンキホーテでも手に入る。ノンデイトは逆にレアでドンキホーテでも取扱があるものの、時計店に行ったほうが確実。オールゴールドのサブマリーナは六本木ドンキか時計店。
という具合にすみ分けされています。
しかし、この16613SGは、ジャックロードやかめ吉など有名時計ショップですらもあまり置いていない希少な時計だったのです。
しかも価格は高い!
同じくコンビの青サブに対して20~30万円ほど高い印象。
つまり、サファイア&ダイアの文字盤代が20万円ということ。
そう言われるとピンときません。
それが、、
ロレックス全般が高騰して買いづらくなっている現在に朗報です。
P番以降に関して16613と16613SGの価格差が10万円程度になっているのです!
(補足)
P番というと「有難がられる」「高い」という印象ですが、それは間違いであると私の本の中にも書きました。
(補足おわり)
ここでP番以降がなぜ重要かというと、サブマリーナの場合、P番以前はバックルがステンレスなのに対し、P番以降はバックルもコンビになっているのです。
GMTマスターにも言えることですが、スポロレコンビモデルの場合、バックルがステンレスかコンビになっているかで、相場が異なります。
当然高いのはバックルがコンビになっているモデル。
例えば現在の16613の相場だと、
・バックルがステンレス=約67万円
・バックルがコンビ=約81万円
なのです!!
ということで、この記事で紹介しているP番の16613SG(シャンパン文字盤)と16613(黒文字盤)の価格差は約9万円。
青サブだともっと価格差が少ないのです。
これまで割高な印象だった16613SGですが、現在の相場だとお買い得な相関関係に。。
しかも、現行6桁リファレンスのダイヤ文字盤モデルにはルビーがありません!!
最もオーソドックスな「サブマリーナ」という中での希少種。
今16613SGは、ツウが選ぶ乙な選択肢だと思います。