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現在相場考察

サブマリーナを考える5、現行モデル(116610LN)

2016年2月19日更新
ロレックスのサブマリーナー116610LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2012年10月の最安値(ヤフオク)と2016年2月の最安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この3年4ヶ月での変動は¥252,000だった。

サブマリーナ 116610LNについての考察(2016年2月)

この時計もデビューしてから5年以上が経過しましたが、未だに「新型サブマリーナ」と呼ばれる存在。やはり5桁16610のほうがサブマリーナとしての印象が強いのでしょう。

しかし、そんな6桁リファレンスの現行サブマリーナもだいぶ定着してきた様子。

サブマリーナは世界中で需要のある腕時計だけに、デビューから5年も経つと中古もかなり増えてきています。

ロレックス サブマリーナー 116610LN¥1,625,800〜¥2,780,000(2024年11月20日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2012年10月
の最安値(ヤフオク)
2016年2月
の最安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
116610LN
中古 3年
4ヶ月
¥498,000 ¥750,000 252,000 150.60%

このサブマリーナがモデルチェンジした時にまず思ったのが、高くなったな、という印象。

かつての16610の新品が約40万円
デビュー当時の116610LNの新品は約60万円

つまり、20万円ほど高くなってしまったのです。

その分ベゼルは凝ったものになりましたが、破損すると高いというデメリットもあります。

ロレックスに限らず2000年代後半以降にモデルチェンジされた時計の多くが巨大になりました。

それまでメンズサイズは、

・33から35mm=ドレスウォッチ
・38から40mm=スポーツウォッチ

というのが常でしたが巨大化した時計は、

38mmから41mm=ドレスウォッチ
40mmから45mm=スポーツウォッチ

という具合に。。

サブマリーナは40mmと“小ぶり”なほうですが、デビューした当時は「かっこいい」という声が少なかったように思えます。
(エクスプローラも同様)

以前のモデル16610よりだいぶ高くなったことから、116610LNが新型として登場したばかりの頃は“お買い得”とは到底思えない価格でしたが、実は2012年と比べると25万円ほど高くなっている様子。

つまり、当時高いと思っても“実は買った値段より高く売れる可能性”がある時計だったのです。

通常、新型モデルはデビューした直後が最も高く、その後徐々に値下がりしていくという現象が見受けられます。特に2007年にデビューしたミルガウスなどはその傾向が顕著で100万円以上のプレミア価格だった116400GVはその半額近くまで値下がりしたといっても過言ではありません。

つまりこの116610LVから学べることは、売るときのことを予測せよということです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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