サブマリーナと見た目がそっくりなシードゥエラーですが、その防水性能は1220mとサブマリーナの約4倍。
実際の使用において、その性能を必要とする人はほぼいないですが、それでもかつてよりサブマリーナより“すごい”という印象から人気のあるシードゥエラー。
サブマリーナより高性能だから、より高いのは当然といえば当然です。
しかし、中古相場において同じモデルにおいてコンビとステンレスが同価格ということも珍しくないように、人気度が高いという、本来の実力がなければサブマリーナより高くなることは無いでしょう。
よって、常にサブマリーナより高い傾向であるシードゥエラーの人気度は本物です。
そんなシードゥエラーですが、2016年の夏頃よりサブマリーナ16610と同程度で売られることが多い傾向でした。
それが、今年に入ってから値上がり傾向になっています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年10月 の安値(楽天) |
2017年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
シードゥエラー 16600 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥537,840 | ¥581,040 | 43,200 | 108.03% |
この記事の個体は約58万円ですが、60万円を超えるのモノも多く10月と比べて4万円という水準以上の値上がり傾向となっています。
また、この個体、ブレスレットの付け根部分であるフラッシュフィットの中央が一体型となっている“新しい部類”に分類されるモデルです。
最も安い場合、90年代前半モデルという傾向がかつては強かったため、今の相場においてはお買い得感がある個体です。
ちなみに5桁リファレンスが現行真っ只中だった2001年における新品実勢価格は39万円程度。
同じ頃、サブマリーナの16610は約35万円だったため、当時の価格差は4万円。
16610との価格差が今より大きかったのはロレックスが全体的に安かった2011年頃であり、その際は10万円程度の価格差でした。
そしてそこからサブマリーナとシードゥエラーは値上がりしたのですが、値上がり後の両者の相場はほぼ同一。
ですから、元の相場が安かった分、値上がり額はサブマリーナのほうが優秀だったのです。
今回、シードゥエラーが値上がり傾向となったことで、今後のサブマリーナとの価格差がどのような水準になるのか気になるところです。
なお、5桁リファレンスのシードゥエラーには16600と16660があるのですが、新しいほうが16600。
16660は主に80年代に製造された“80年代ヴィンテージ”であり、サブマリーナの168000あたりに対応するモデルです。