1996年に登場した初代復刻モデルのカレラは「タグホイヤー」ではなく「ホイヤー」ロゴ仕様のクラシカルかつシンプルなモデル。
このカレラの魅力を最近気づいた人が多くなったのか、ステンレスのモデルは最近値上がり傾向かつ品薄状態です。
CS31XXという系統のカレラは1996年から2001年頃まで5種類がラインナップされました。
5種類中4種類はステンレスモデルであり、シリーズ唯一の金無垢モデルがこのCS3140です。
ステンレスモデルが穴ありやカーフの革ベルトを標準装備するのに対し、このCS3140は標準で豪華なクロコダイルのベルトが装着されます。
ステンレスの場合、純正革ベルトの場合、尾錠もセットになっているのですが、おそらくK18モデルの尾錠は革ベルトに付いてこないでしょう。
同じく白文字盤のCS3110をイエローゴールドにしたという印象のCS3140は、クラシカルさが引き立ってとても魅力的なモデル。
ステンレスモデルの定価が25万円(税別)だったのに対し、58万円(税別)という定価だったCS3140はとても高級な存在なのです。
そして、CS3110が10万円台前半という相場の時でも30万円以上という水準であり、ステンレスモデルの2倍以上という相関は定価と変わりません。
そのため、ステンレスモデルに対してお買い得感は無い印象だったのですが、それでも価格に見合った魅力を感じたこのCS3140。
以前まではステンレスの黒文字盤CS3111や同じく白文字盤のCS3110が15万円程度で売っていたため、よっぽど強い理由がなければCS3140を選ぶことは無かったでしょう。
しかし、最近CS3111が20万円以上まで値上がりしたということや、ステンレスモデルが今1本も販売されていないほど品薄状態ということを考慮すると、今検討すべきモデルという印象になります。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年5月 の安値(ヤフオク) |
2017年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
タグホイヤー
カレラ CS3140 |
中古 | 3年 10ヶ月 |
¥350,000 | ¥398,000 | 48,000 | 113.71% |
このCS3140、意外にも有名モデルでないため、たまに安く売られることもあり相場が安定しない印象もあります。
とはいえ、30万円台で買える金無垢モデルというのは、それ自体にお買い得な印象があります。
このモデルの他で、30万円台の金無垢モデルというと、ブルガリのクロノグラフCH35GやラバーベルトのAL38Gが思い浮かびます。
ブルガリのクロノグラフ場合、ステンレスモデルが10万円台前半、金無垢が30万円台というのはこのカレラと同じなのですが、ブルガリの金無垢はカレラより高く見えるのか、30万円台程度の価格だと安く感じ、実際すぐに売れてしまいます。
ステンレスだとカレラはブルガリより高いのに、金無垢だとブルガリのほうが高く見えるのです。
確かに、金無垢のブルガリは魅力的なモデルです。しかし、このクラシカルなカレラのデザインとイエローゴールドの色合いがなんとも魅力的なこのCS3140はムーブメントも希少性もブルガリよりポイントが高いといえるでしょう。