2016年夏頃にいったん安くなったモナコですが、最近また相場が復活傾向です。
このツーセコンドクロノグラフのCS2110、デビューしたのは1997年であり、同じ時代のカレラより1年後に登場。
2000年代前半まで、カレラとセットで“復刻モデル”として扱われていたこのモナコですが、今となっては無数のラインナップが存在するためカレラと比べられることはありません。
モナコが復刻モデルだった時代、カレラと異なるのは機械が自動巻だったということだけではなく、5000本限定だったということ。
そのため、カレラより“希少”とされ常に高かったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2009年12月 の安値(ヤフオク) |
2017年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
タグホイヤー
モナコ CS2110 |
中古 | 7年 3ヶ月 |
¥133,000 | ¥181,440 | 48,440 | 136.42% |
そんな限定モデルとして“希少”かつありがたがられたモデルだったCS2110は、いつしか、
という強い個性が埋没していしまい、他のモナコとの差が分かりづらいモデルとなってしまいました。
その結果、数多くのモデルが存在するモナコのなかで“最も安い”存在という不名誉な位置になってしまったのです。
そして、時計相場が全体的に高いにもかかわらず、2016年夏頃からは15万円程度という水準まで低下。
そこから若干値上がりしたものの、2009年と比較して4万8000円程度しか相場に変化は無いという状況が続いています。
まして、これより個性に乏しい、3つ目の「タグホイヤー」ロゴのモデルのほうが、このモデルより高いというのは、とても違和感のある状況。
少なくともこの個性満載かつ、希少な「ホイヤー」ロゴのモナコは、「タグホイヤー」ロゴモデルよりは高値になってほしいと感じます。
もしも、現在の水準で「タグホイヤー」ロゴモデルより高値になると、23万円程度となり、2009年と比べて10万円ほど高値になるということにもなります。
すると、他のモナコと比べても、過去相場と現在相場の全体的な相関においても、なんだか自然な額に見えると思います。
1997年にデビューしてから今年で20年。さらに5000本の限定ですから、希少性は高く需要が上がれば、需要>供給となるのは早いでしょう。
ということでこのCS2110、良き時代の復刻「ホイヤー」として、今オススメな1本です。