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現在相場考察

気軽な5桁リファレンスの価値、ロレックスエアキング14000M

2017年3月13日更新
ロレックスのエアキング14000Mについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2014年10月の安値(ヤフオク)と2017年3月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この2年5ヶ月での変動は¥88,440だった。

エアキング 黒文字盤 14000Mについての考察(2017年3月)

最近、エアキングといえば、2016年にデビューした116900のイメージがあります。

116900はそれまでのエアキングとは違い、

  • 文字盤の種類が1種類
  • 耐磁ケース
  • 高級機械搭載(キャリバー3131)
  • というスポーツモデルへと変化。

    その結果、エアキング史上初めてエクスプローラより実勢価格が高いモデルとなりました。

    しかし、以前のエアキングのイメージといえば、エクスプローラより安く買えるモデルという存在。

    エクスプローラがプレミア価格だった2000年頃の実勢価格は、14270より20万円も安かったのです。

    そんなに実勢価格がかけ離れていたエアキングですが、どことなくエクスプローラに近いキャラクターから、エクスプローラの弟分と捉えられる存在。

    ですから、エクスプローラを気軽にカジュアルにしたという印象であり、ロレックスファンからも人気が高いモデルだったのです。

    そしてこの14000Mはエクスプローラが114720になったのと同じ時期に出たモデル。

    ムーブメントがツインブリッジの新しいモノになったのですが、クロノメーター認定を取得していないだけで中身はエクスプローラと同じです。

    ロレックス エアキング 14000M¥525,800〜¥824,250(2024年11月21日現在)

    本記事の価格比較

    腕時計 状態 期間 2014年10月
    の安値(ヤフオク)
    2017年3月
    の安値(楽天)
    変動額 残価率
    ロレックス
    エアキング
    黒文字盤
    14000M
    中古 2年
    5ヶ月
    ¥201,000 ¥289,440 88,440 144.00%

    エアキングは、名前はスポーツモデルのようですが、実際の扱いはスポーツロレックスではなく、これといって人気モデルという印象はありません。

    しかし、きちんと相場を見てみると、ロレックスが全体的に高くなっていた2014年10月より9万円近く値上がりしているのです。

    これ、なかなか凄い値上がりだと思います。

    エアキングは34mmというこぶりなケースとその軽さから、普段使いするのに重宝する1本

    このシンプルさと34mmのデザインバランスが良いだけではなく、“最も廉価”という要素がカジュアルロレックスとして心地よく感じます。

    今のエアキング116900は強いキャラクターを確立することに成功し、エアキングへの再注目という大きな役割を果たしました。

    実際、116900以前の6桁時代においてエアキングオイスターパーペチュアルとの区別がつかない存在という印象が強くなり、結果的に一時生産終了状態となってしまいました。

    ですから116900の登場によって、エアキングに再度目線が動いた際、5桁リファレンスのエアキングはなかなか魅力的に感じます

    この記事の執筆者
    斉藤由貴生
    腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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