ピアジェといえば、かなり高級なブランドという認識はありますが、そのイメージは“宝石ギラギラ”のこってりしたブランドというものでしょう。
確かに、ピアジェにおいてそういうモデルのイメージが強い傾向はあります。
実際、ピアジェの本業は宝石商と思っている人も多く、マニュファクチュールではなく宝飾ブランドという扱いになっているのが勿体無いところ。
腕時計における高級さは、
- 外に向かう
=ダイヤモンドなどで装飾された豪華さ
- 内に向かう
=ムーブメントの造りが凄い
という2つがありますが、人気要素となるのは基本的に「内に向かう」です。
そのため、ピアジェは本来「内に向かう」、すなわちマニュファクチュールという人気要素を備えているにもかかわらず、かなり不当な評価を受けている様子。
このプロトコールだって、ホワイトゴールドブレスレットを装備しているのに、今60万円台で購入可能です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2008年3月 の安値(ヤフオク) |
2017年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ピアジェ
プロトコール クロノリフレックス WG |
中古 | 9年 0ヶ月 |
¥680,000 | ¥699,840 | 19,840 | 102.92% |
この時計を見て、多くの人は「なんだクオーツか」と思うかもしれません。
しかし、このクオーツはピアジェが自社で造った“永久カレンダー”機構を備える立派な機械。
安価なクオーツに豪華な装備を施したのではなく、マニュファクチュールブランドの真面目な時計です。
「クロノリフレックス」という言葉をたまに耳にしますが、これはカルティエに供給しているからです。
永久カレンダーであるがゆえに電池交換に“面倒な手順”を要すとして、あまり人気のある傾向ではありませんが、実際使うと便利な機能だと思います。
時計コレクターの方で“急いでいるときに時計が止まっている!”なんて経験はないでしょうか。
筆者は、よくあります。
そんな時、クオーツの時計が1本あれば、便利なことは間違いないでしょう。
しかし、クオーツの時計には「ツボ」となるモデルが少ないのも確か。
そんな中、このプロトコールのクロノリフレックスは、
- 高級感
- 独特のデザイン
- 便利さ
- ピアジェらしい薄さ
など多くの要素が詰まっており、まさに「ツボ」だと思います。
今の相場において、金無垢ブレスレットを装備するモデルとしてこの60万円台という価格は、ブランドを問わず最安値レベルだと思います。
よって、かなりオススメな1本です。
特に、数本時計を持っている人は、この独特なキャラクターが、他の時計と被ることなく良いポジションだと思います。