6桁時代のスポーツロレックスの特徴として、最も分かりやすいのはセラミックベゼルという存在でしょう。
2016年に登場したステンレスデイトナ116500LNが登場するまで、セラミックベゼルという存在は回転ベゼルを備えるモデルへのモノという印象がありましたが、デイトナに採用されたことにより、6桁時代のスポーツロレックスを象徴する印象となりました。
ベゼルがプラチナや金という豪華なヨットマスターを除けば、今スポーツロレックスにおいてセラミックベゼルでないものはエクスプローラぐらいしかありません。
特にこのエクスプローラ2は、ベゼルに値が刻まれていますから、今となってはセラミックベゼルのほうが自然な気もします。
セラミックベゼルでないということに加え、見た目の変化が5桁時代とくらべて少ないという印象もあるエクスプローラ2。
それに加えて、「エクスプローラ2」というモデル名と「216570」というリファレンスが相まって、「216570」と検索しても「エクスプローラ2 16570」に引っかかってしまい、検索しづらいという点があります。
それらの事情により何かと印象が薄い216570は、スポーツロレックスとしては値上がり額が低い印象です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年7月 の安値(ヤフオク) |
2017年3月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
エクスプローラ2 黒文字盤 216570 |
中古 | 4年 8ヶ月 |
¥518,700 | ¥638,000 | 119,300 | 123.00% |
2012年と比べて値上がりした額は10万円程度ですが、これはロレックスの水準としてはかなり低め。
しかし、この216570が出たのは2011年ですから、2012年においては出たばかりの時期であったため、元の相場が高めという事情があるのです。
これまでの場合、ロレックスの新型モデルは出た時期が最も高く、それ以降は徐々に値下がりするという傾向がありました。
また、2012年において前モデルである16570の中古相場が20万円代後半だったことを考慮すると、50万円以上という216570は「かなり高い」という印象にもなります。
よって、2012年においてこの216570を50万円も出して買うというのは何かと割高、という判断になったでしょう。
その頃、同じく約50万円という水準で購入可能だったのはミルガウスの116400GVやサブマリーナの16610LV。
それら2点は、2012年より前の段階で、もっと高かった時代もあるため、その頃の判断としてはサブマリーナやミルガウスを買ったほうがお得と考えるのは自然です。
しかし、このエクスプローラ2、216570を買っても10万円以上の値上がりとなり、実は正解だったのです。