116523の白文字盤と16523の白文字盤はそっくりなのにも関わらず、エルプリ搭載の16523のほうが20万円程度安いという現象がありますが、見た目が異なるモデルの場合どうかというと、それも値段が違ったりします。
特に、ステンレスの黒文字盤、16520の見た目は世界中で格好良いとされ、高値の理由の1つと言って良いでしょう。
確かに、見つ目のフチが光沢感のある銀色の116520と、マットな印象の16520と比べると16520のほうが魅力的に映ります。
116520の黒文字盤は決して人気の無いモデルではないのですが、三つ目のフチが光沢でなかった場合、どのような相場になっていたのかが気になります。
もしかしたらその答えが116523の黒文字盤にあるかもしれません。
116523の三つ目のフチは、マットで黒くその印象は116520と異なります。
ですからコンビの黒文字盤は人気となる傾向の文字盤かもしれません。
そう思ったのはつかのまで、この黒文字盤なんと116523の白文字盤より10万円程度安い状況です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年3月 の安値(ヤフオク) |
2017年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ロレックス
デイトナ 黒文字盤 116523 |
中古 | 7年 1ヶ月 |
¥728,000 | ¥1,101,600 | 373,600 | 151.32% |
エルプリ搭載の16523の場合、黒文字盤の三つ目は16520と近い印象がありますが、飛び抜けて高いということはありません。
人気のある見た目の黒文字盤がそこまで高くない16523とは違い、116523になると文字盤の違いで相場が異なるというのは興味深いところです。
相場が異なる、というのは今だけではなく2010年でも同じであり、今ほどの水準ではありませんが白文字盤が高い傾向でした。
デイトナといえば、昔から黒文字盤が圧倒的な人気で、相場も高いというのが当たり前と感じます。
2016年のバーゼルでデビューした116500LNから白文字盤のほうが高なったため、“時代も変わった”という印象もあったでしょう。
しかし、実はコンビにおいては前モデルである116523の時代から白文字盤のほうが高かったのです。
そのため、値上がりした額も白文字盤のほうが高い水準。
とはいえ、評価が低い黒文字盤の116523でも値上がりした額は約37万円とかなり凄い水準であることに変わりはありません。
なお、116523の通常文字盤にはグレーなど他のバリエーションも存在しますが、現在最も安いのが黒文字盤という傾向です。
ちなみに、116523の黒文字盤と16523の黒文字盤の価格差は少ないため、今の選択肢としてはエルプリかつ、16520の文字盤と同じ印象である16523を選ぶのが自然な選択になるかと思います。