レベルソといえば、時計ファン以外に存在を知られていないような時計でありながら、その値上がり額はロレックスの人気モデルと同水準という実力がある時計。
値上がり傾向なレベルソとしてもっとも印象深いのは、レベルソデュオやビッグレベルソですが、それらはいずれも2000年前後に現行だった世代。
今ではレベルソには様々なサイズがあり、ビッグと言われてもどのぐらいのサイズなのか分かりづらいですが、横幅26mm×縦42mm(ラグ含む)という大きさです。
もともと出たレベルソはそれよりも小さく、横23mm×縦38mm(ラグ含む)。そのサイズが採用されているのは基本的にレベルソクラシックしかなく、コンプリケーション的なメカニズムが採用されるモデルはビッグレベルソサイズ以上となるのです。
そして、そのビッグレベルソサイズの複雑機構モデルといえば、ひっくり返した裏にGMT表示があるレベルソデュオ。
そのレベルソデュオより高級なのがこのレベルソサンムーンです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年8月 の安値(ヤフオク) |
2017年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ジャガールクルト
レベルソ サンムーン PG |
中古 | 6年 8ヶ月 |
¥620,000 | ¥1,280,000 | 660,000 | 206.45% |
この時計、見るからに複雑そうな見た目ですが、その機能はナイトアンドデイとムーンフェイズ。
“ナイトアンドデイ”とはなにかというと、午前午後を知らせる機能です。
見るからに高そうな文字盤の右上の小窓部分がこれに該当し、昼だと明るい空+太陽、夜だと暗い空+星となります。
よく見かけるムーンフェイズでは、月の横に星の絵かアプライドがありますが、この時計の場合ナイトアンドデイと被るため、ムーンフェイズ小窓には月しかありません。
デビューしたのは1999年頃で、当時の新品実勢価格は100万円前後といったところです。
その頃の100万円というと今より遥かに高級な印象ですが、当時新品で買ったとしても現在の中古が過去の新品実勢価格を上回っています。
そして凄いのは、2010年と比べて60万円以上値上がりしているという点。
レベルソはとても良い時計ですが、値上がりすると思って買った人はいないでしょう。
しかしこのマニアックかつ複雑そうな時計、実は立派に値上がりする実力のある時計なのです。