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現在相場考察

初のローズゴールドコンビ、ロレックス『デイトジャスト』116231黒文字盤

2017年4月15日更新
ロレックスのデイトジャスト116231について斉藤由貴生が執筆。本記事では2012年5月の安値(ヤフオク)と2017年4月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この4年11ヶ月での変動は¥190,000だった。

デイトジャスト 黒文字盤ローマン 116231についての考察(2017年4月)

ローズゴールドの時計は今では珍しい印象ではありません。

しかし、ロレックスにおいてローズゴールドモデルがラインナップされたのは意外と最近で、2000年代に入ってからのことです。

それ以前にもローズゴールド製はありましたが、かなり古く数も少ないため、本格的なローズゴールドラインナップは2000年代からという認識が分かりやすいと思います。

最初にローズゴールドモデルとしてラインナップされたのは、2001年にフルモデルチェンジされたデイデイト。

当時は、今とは違い「ピンクゴールド」という名称でした。

しかし、ロレックスはその後、ピンクゴールドをロレックス独自のモノとして再構築。

そして2005年に発表されたこのデイトジャストのローズゴールドは、今でもおなじみの「エバーローズゴールド」が採用されています。

そしてこのデイトジャストは、デイトジャストとして初のローズゴールド採用モデル。

さらにローズゴールドのコンビという、それまでは無かった仕様です。

リファレンス末尾が「1」というのは、この“ローズゴールドコンビ”に振り分けられた数字。

それまでのデイトジャストといえば、末尾が「3」「4」「0」「8」。

そして、高級腕時計の象徴として有名な16623に見られるように、コンビのデイトジャストというと、5連ブレスレットのイエローゴールドコンビだったのです。

そして、同じくフルーテッドベゼル+5連ブレスレットという伝統的なデイトジャストにローズゴールドモデルが追加されたというのは6桁リファレンス時代の幕開けという感じもします。

6桁リファレンスのデイトジャストがデビューしたのは2004年ですがその際デビューしたのはイエローゴールドコンビモデルの116623。その1年後に、このローズゴールドコンビ116231は追加されたのです。

6桁リファレンスのデイトジャスト自体が今でも「新しいモデル」という印象がありますが、ローズゴールドコンビモデルはさらに「新しさ」を感じるモデル。

そのため、2012年という安い時期でも中古相場が55万円台というかなり高い水準でした。

同じ頃、同じく6桁のイエローゴールドコンビモデルは40万円台前半でしたから、いかにローズゴールドが高かったかということが分かります。

ロレックス デイトジャスト 116231¥1,200,100〜¥1,836,600(2023年5月4日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2012年5月
の安値(ヤフオク)
2017年4月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトジャスト
黒文字盤ローマン
116231
中古 4年
11ヶ月
¥558,000 ¥748,000 190,000 134.05%

そしてこの時計、なんと今では約75万円という水準まで値上がり。

かつて“割高”と思っても、19万円という値上がりを果たしたこの時計は、実は「買ってよかった」モデルなのです。

とはいえ、いくら6桁モデルで新しいとはいえ、コンビのデイトジャスト5連モデルが70万円台という相場になるとは誰が予測できたでしょうか。

ロレックスといえばスポーツロレックスに人気が集中しているという印象もありますが、デイトジャストでさらに“割高”と感じるモデルでもここまで立派な値上がりをするのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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