ローズゴールドの時計は今では珍しい印象ではありません。
しかし、ロレックスにおいてローズゴールドモデルがラインナップされたのは意外と最近で、2000年代に入ってからのことです。
それ以前にもローズゴールド製はありましたが、かなり古く数も少ないため、本格的なローズゴールドラインナップは2000年代からという認識が分かりやすいと思います。
最初にローズゴールドモデルとしてラインナップされたのは、2001年にフルモデルチェンジされたデイデイト。
当時は、今とは違い「ピンクゴールド」という名称でした。
しかし、ロレックスはその後、ピンクゴールドをロレックス独自のモノとして再構築。
そして2005年に発表されたこのデイトジャストのローズゴールドは、今でもおなじみの「エバーローズゴールド」が採用されています。
そしてこのデイトジャストは、デイトジャストとして初のローズゴールド採用モデル。
さらにローズゴールドのコンビという、それまでは無かった仕様です。
リファレンス末尾が「1」というのは、この“ローズゴールドコンビ”に振り分けられた数字。
それまでのデイトジャストといえば、末尾が「3」「4」「0」「8」。
そして、高級腕時計の象徴として有名な16623に見られるように、コンビのデイトジャストというと、5連ブレスレットのイエローゴールドコンビだったのです。
そして、同じくフルーテッドベゼル+5連ブレスレットという伝統的なデイトジャストにローズゴールドモデルが追加されたというのは6桁リファレンス時代の幕開けという感じもします。
6桁リファレンスのデイトジャストがデビューしたのは2004年ですがその際デビューしたのはイエローゴールドコンビモデルの116623。その1年後に、このローズゴールドコンビ116231は追加されたのです。
6桁リファレンスのデイトジャスト自体が今でも「新しいモデル」という印象がありますが、ローズゴールドコンビモデルはさらに「新しさ」を感じるモデル。
そのため、2012年という安い時期でも中古相場が55万円台というかなり高い水準でした。
同じ頃、同じく6桁のイエローゴールドコンビモデルは40万円台前半でしたから、いかにローズゴールドが高かったかということが分かります。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年5月 の安値(ヤフオク) |
2017年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトジャスト 黒文字盤ローマン 116231 |
中古 | 4年 11ヶ月 |
¥558,000 | ¥748,000 | 190,000 | 134.05% |
そしてこの時計、なんと今では約75万円という水準まで値上がり。
かつて“割高”と思っても、19万円という値上がりを果たしたこの時計は、実は「買ってよかった」モデルなのです。
とはいえ、いくら6桁モデルで新しいとはいえ、コンビのデイトジャスト5連モデルが70万円台という相場になるとは誰が予測できたでしょうか。
ロレックスといえばスポーツロレックスに人気が集中しているという印象もありますが、デイトジャストでさらに“割高”と感じるモデルでもここまで立派な値上がりをするのです。