なんで腕時計の値段が上がるの?
高級腕時計は少量生産です。さらにブランド価値は高く、ファンやマニアが多いのも事実です。超人気商品は需要に対して供給量が少なく新品の時点で定価を上回る「プレミア価格」になることすらあります。ブームや再評価によって今まで注目されていない時計に人気が集中した場合、高級腕時計の場合、クオリティを優先してどうしても量産増産することが出来ません。そのため、少しでも人気が出れば価格が上がりやすいのです。
腕時計の値段ってどこを見ればいいの?
腕時計には3つの価格帯があります。
1つめは定価、国内の正規輸入代理店が定めた定価です。
2つめは、並行輸入ショップの新品価格。新品価格はコレが一番参考になります。これは為替レートが安い国から買い付けて安く販売するシステムで、現在最もポピュラーと言えるでしょう。雑誌に掲載されているショップや電気店、ドンキホーテなど、デパート・老舗・直営ブティック以外で販売されている商品はすべて並行輸入といっても過言ではありません。有名な平行輸入代理店に「ウエニ貿易」があります。
3つめは、中古価格です。上記並行輸入ショップや質店で販売されています。平行新品価格に連動する傾向があり、大概新品価格マイナス10万円が中古価格の相場と考えることができます。ヤフオクは若干割安に売られている傾向があります。
腕時計投資の場合は平行新品価格を参考にして、中古価格の相場(特にヤフオク)をメインに考えながら行うのが私のやり方です。
人気が上がる以外に腕時計相場が上昇する要因って?
まず為替です。円高になると時計が安くなり、円安になると時計が高くなる傾向はあります。特に新品平行価格の上昇が激しく、中古価格もそれに連動するため、要注意です。為替相場を日常的に見ることをお勧めします。私は実はそんなに見ないのですが。。
もう一つは、金相場です。リーマンショックにもかかわらず、金の相場はずーっと上昇傾向です。日本では金の腕時計が割安なこともあり、今後上昇することが期待されます。だって、時計に使われている金のグラム数値段が、時計本体の価格を上回っていたら、当然買いですよね。単純に時計を分解して金を溶かしてあまった文字盤とムーブメントを売却するだけでも利益になってしまいますからね。絶対やりたくないけど。
最後にレアなのですが、定価の値上げです。定価が上がるのって多いときでも年に1回とかなのですが、4~5年ぐらい前にカルティエが定価の値段上げたときに、全体的に値段が上がった記憶があります。パテックもそうです。
何で中古でも買う人いるの?
時計の場合、マニアがいるからだと思います。たとえば、車を例にすると、10年ぐらい前の車を現在のナンバープレート(品川301とか)で乗っていると「なんだ中古車か」ですが、博物館クラスのW.O.ベントレーを今買っても「なんだ中古車か」と思わないじゃないですか!(当然W.O.ベントレーは8000万以上するようだが)
腕時計は全体がそれと同じ原理なのです。
実用品というより嗜好品なのでしょう。
女性物はどうなのですか?
女性用腕時計はアクセサリーとしての傾向が強く、常に現行品が人気です。さらに女性は中古に対して違和感がありますので、男性物よりも値段がつかない傾向があります。