ランゲ1といえば、2010年という全体的に腕時計が安かった時期と比べて、値上がりした額が100万円以上という時計です。
実際、この101.021は2010年1月と2015年8月の比較で110万2000円という値上がり額。
値上がりした額が100万円という水準ですから、非常に優秀な時計にも感じます。
しかしこの時計、最近値下がり傾向で、見方によってはとんでもない値下がりとも言えるのです。
最も高かったのは2015年の4月ですが、その際の取引額は298万円というレベル。
そして、現在販売されている101.021の安値は216万円ですから、その値下がり額は82万円という水準です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年4月 の安値(ヤフオク) |
2017年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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ランゲ&ゾーネ
ランゲ1 101.021 |
中古 | 2年 0ヶ月 |
¥2,980,000 | ¥2,160,000 | -820,000 | 72.48% |
パテックフィリップのアクアノートもそうですが、ある時期をピークに値下がり傾向となった時計が時計がいくつか存在。
アクアノート5167の場合、最も高かったのは2014年ですが、ランゲ1の場合は2015年ということになります。
一方、デイトナやシードゥエラーなどスポーツロレックスは全体的に2014年や2015年よりも高くなっていますし、パテックフィリップノーチラスの5712に至っては2015年と比較して80万円も値上がり傾向。
つまり、腕時計は株のように値上がりも値下がりもするのです。
これこそ、まさしく投資対象として機能しているということであり、面白さでもあるのです。
ランゲ1は、ある時期によっては100万円の値上がりですが、今回の例のように、違う時期では80万円という値下がりにもなります。
ランゲ1というと時計自体もパテックフィリップ並かそれ以上というように評価されている存在。
それでいて数も少なく、値上がり傾向だったことから、年を追うごとに値上がりしているとイメージしてしまいます。
しかし、きちんと相場を見てみると、2015年より80万円も値下がり状態なのです。
そして、この80万円安くなったということをどう評価するかもまた面白い点。
かつて、安くなったからといって売ってしまったら、その後再度値上がりして後悔した人も見かけました。
そういう事例もあることから、どう判断するかはかなり難しいところだと思います。