初代アクアノートのミディアムサイズ5066は、ラージの5065に対して少し安い相場です。
アクアノートが登場した1997年、最初に出たのは5060というモデルだったのですが、
- ラバーベルト
- 33mm
という内容。
そして、1年程度でアクアノートはマイナーチェンジされ、その際登場したのが5066と5065です。
当初のアクアノートと異なるのは、
- 裏スケになった
- ラージサイズ(5065)の追加
- ブレスレットの追加
という内容。
その頃、ノーチラス3針モデルのサイズも33mmだったことから、33mmというサイズがパテックフィリップとしては標準的な大きさでした。
ですから、ラージという存在が希少だったのです。
しかし、2代目アクアノートになると小さいほうはすぐに生産終了。
今では40mmというサイズがアクアノートの標準的な大きさです。
そうなると、33mmのアクアノートは逆に希少価値を増してくる気もします。
しかし、相場はまだまだラージより安い傾向です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2001年春頃の安値(タイムトンネル) | 2017年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
アクアノート 5066/1A |
新品 | 16 | ¥911,400 | ¥1,663,200 | 751,800 | 182.49% |
初代アクアノートにおいてラージのほうが高い、というのは先の通り「ラージのほうが希少性が高い」という事情もあるのですが、実物を見ると33mmのミディアムはインパクト不足という事情も存在します。
特に33mmは華奢に見え、見る人によっては100万円以上する時計が発するオーラを感じることもできないでしょう。
また、アクアノートはラバーベルトの装着感が非常によく、そのつけ心地はロレックス以上です。
見た目的にはブレスレットのほうが人気がありますし、実際魅力があるのも確か。
そのため、アクアノートオーナーとなったら、つけ心地の良いラバーベルトと所有満足感のあるブレスレット両方を楽しみたいと考えることになるでしょう。
そして、ラバーベルトとなったとき、ミディアムの5066はより一層高級感が薄れるということになるのです。
ですから、5066のアクアノートが5065より安いということには納得できるのです。
しかし、大きな時計が増えた今、33mmというサイズは珍しく感じ、逆に魅力的にも思えてきます。
そして、現在相場が160万円というのも、ノーチラスなどの価格を考慮すると“なんだか安く感じる”値段です。
とはいえこの時計、2001年当時の新品と比較して既に70万円以上という値上がり状態なのも確か。
とはいえ、2014年と比べると今の相場でも安くなっているわけですから、今後相場が復活した場合は「買っておけばよかった」ともなります。
今、33mmという小さなサイズのモデルに対し、かつてとは逆に希少性を感じるのは面白い点だと思います。