最近のブルガリの腕時計といえば、全体的に安いという印象です。
特にスポーツクロノは、2000年代前半における人気モデルの1つだったという事情があるにもかかわらず、他の時計が高くなっても相場が復活するどころか、もっと安くなっているという時計。
実際、2001年頃の新品実勢価格は45万円という水準でしたから、デイトナとエクスプローラを除くとどのスポーツロレックスよりも高い存在でした。
当然当時も、今と同じく「ロレックスが大人気」という常識は変わりません。しかも、その頃は「ロレックスブーム」と言われていた時代ですから、今以上にロレックスに対して人気が集中していた時代とも感じます。
そのような背景がある時期において、ロレックスより高く、ロレックスとも迷われる存在だったブルガリスポーツクロノは、いかに人気の腕時計だったかということが分かります。
そんなスポーツクロノですが、ここ最近は10万円台前半というかつてでは考えられない水準まで価格が下落。
そのため、コンビモデルも似たような相場か、ちょっと高い相場なのかと思いきや、なんと30万円近いという相場を維持しているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年5月 の安値(ヤフオク) |
2017年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
スポーツクロノ CH35SG |
中古 | 5年 11ヶ月 |
¥231,000 | ¥298,000 | 67,000 | 129.00% |
この時計の相場から分かることは「ブルガリの金モデル」はやはり高いということ。
つまり、ブルガリはたとえコンビでも金が入っていれば高いというわけです。
本来、ステンレスよりコンビが高いというのは当たり前なことなのですが、新品実勢価格や中古相場において、ステンレスとコンビが同程度というのは珍しいことではありません。
デイトナは20年ぐらい前からコンビよりステンレスのほうが高い、という現象が続いているのは有名。
また、その例だけでなくともカルティエやオメガなど、特に相場が20万以下のモデルについてはコンビとステンレスの相場が同程度という傾向が強いように感じます。
そのため、10万円台前半というこのスポーツクロノもその例かと思いきや、なんと倍以上相場が違うというびっくりな状況。
しかも、その価格差は15万円以上という水準。
GMTマスターのコンビですら、ステンレスモデルとコンビの価格差は10万円程度なのに対し、15万円という価格差はかなりインパクトが大きく感じます。
ちなみにこの時計、CH35SGという型番ですが、
が存在。
30万円前後という相場なのは自動巻+ブレスレットモデルなので相場を見る際は要注意です。