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現在相場考察

コンビは少し値上がりした、ロレックス『GMTマスター2』116713LN

2017年4月23日更新
ロレックスのGMTマスター116713LNについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年5月の安値(楽天)と2017年4月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年11ヶ月での変動は¥56,040だった。

GMTマスター2 116713LNについての考察(2017年4月)

6桁リファレンス時代のGMTマスターといえば、116710BLNRが最も人気かつ高い相場。

その印象はかつてのエクスプローラ14270を思わせますが、プレミア価格でも50万円以下というエクスプローラに対して、116710BLNRは100万円近い相場

定価が異なるという事情もありますが、それを考慮しても現行のステンレススポーツモデルが100万円に近い相場になることはこれまでありませんでした。

そうなると、116710BLNRは随分と高いという印象にもなりますが、2014年にデビューしてから3年経った今でもその相場は変わることはありません

そして、116710BLNRの相場を見ると、コンビモデルとあまり変わりない状況であり、いっその事コンビを買ったほうがお得感があるのではないか、という考えになります。

2016年4月頃における116710BLNRの相場は928000円、それに対しコンビモデルの116713LNは957000円という水準です。

つまり、2016年において両者の相場はたった3万円程度しか変わらなかったのです。

それが、最近はちょっとだけ価格差が大きくなりました。

コンビモデルが値上がりしたのです。

ロレックス GMTマスター2 116713LN¥2,098,000〜¥2,585,000(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年5月
の安値(楽天)
2017年4月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
GMTマスター2
116713LN
中古 0年
11ヶ月
¥957,000 ¥1,013,040 56,040 105.86%

現在、黒青ベゼルの116710BLNRとコンビの116713LNの相場差は約6万5000

依然として“少し足してコンビを狙える”という感覚は変わりませんが、1年前と比べてその差が少し大きくなったというのは興味深い点です。

特に、値上がりしたのが大人気モデルである116710BLNRではなく、そこまで注目されていないコンビのほうだったというのが意外です。

ちなみに、6桁リファレンス時代のコンビモデルとして最も高いのは青サブです。

青サブはもとから人気があることに加え、6桁リファレンス時代の特徴であるセラミックベゼルと、色付きベゼルというトレンドを抑えているため、高値傾向というのは納得。光沢感のある後期文字盤のほうが高いのですが、それでも110万円という水準。

GMTマスターの黒青ベゼル116710BLNRとコンビ116713LNを比べると“ちょっと足して買える”という範囲に収まっている印象ですが、青サブと黒青ベゼルを比べるとその価格差は18万円という水準となり、比べる対象ではなく感じます。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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