「ブレゲ」という腕時計は、かなり高級なブランドというイメージがありますが、実際どのような時計なのかは分かりづらい印象です。
ブレゲ氏といえば、元祖天才時計師のアブラアン・ルイ・ブレゲという名前のイメージが強いですが、現在のブレゲブランドはマニュファクチュールというわけでもありません。
現在スウォッチグループの中で、ブランパンとともにグループ最高級の役割を担うブランドですが、実際、三雲ブランドのライバルなのかジャガールクルトのライバルなのか、その立ち位置はハッキリとしているとは言い難い印象です。
しかし、ブレゲというブランドの腕時計に人気がないかというと、そんなことは決してありません。
ただラインナップが多いため、全体像を掴みづらいという難点が存在します。
現在、最も有名なのはトランスアトランティックとアエロナバルでしょうが、それ以外でそこそこ知名度があるモデルは何かというと、「マリーン」でも微妙なところでしょう。
マリーンは現在「マリーン2」というラバーベルトを装着するモデルという印象がありますが、かつてのマリーンといえば、イエローゴールドの豪華な時計という印象。
イエローゴールドのブレスレットを備えるモデルが主という印象のあるマリーンですが、革ベルト仕様も存在します。
2005年頃まで現行だったこの時計の当時の新品実勢価格は約130万円程度。
そしてそこから、ずっと緩やかに値下がりという傾向が続いています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2012年3月 の安値(ヤフオク) |
2017年4月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブレゲ
マリーン クロノグラフ 3460BA |
中古 | 5年 1ヶ月 |
¥1,100,000 | ¥950,400 | -149,600 | 86.40% |
この時計、当時の定価は294万円という水準であり、かなり高級な部類の時計であることに違いはありません。
2000年代前半において、ロレックスの高級モデルを販売している並行輸入店でもそこまで扱いがなかったブレゲは、おそらく正規店で買われた個体が多いと予測できます。
この豪華かつクラシカルな見た目といい、まさに百貨店の外商が自宅に持ってきて「勧められたから購入した」というキャラクターが似合う時計です。
中身はCal-576というムーブメントが搭載されていますが、これはロイヤルオークやオーバーシーズのクロノグラフに搭載されているフレデリックピゲの1185をベースとしたもの。
定価や採用しているムーブメントからして、まさに高級クロノグラフというキャラクターの王道的なこの時計。
2012年から15万円近くの値下がり状態ですが、現状価格は他の時計と比較して相対的に見た場合、適正価格といって良いでしょう。