最近デイトナの16520がとても値上がりしているという様子は以前の記事でお伝えしたとおりですが、その相場は160万円以上という水準です。
現在、160万円程度で手に入るのは16520の中で最も安い傾向である1995年から1997年頃のモデル。つまりU番T番W番あたりが対象となります。
一方、1999年に製造されたA番となると高値となり、その翌年2000年のP番となるとその額はかなり上昇します。
これは今に始まったことではなく、2000年代前半から変わらない傾向です。
A番とP番は他の年式とは異なり、文字盤の発光塗料がルミノバとなったことが現行当時より「新しい」というイメージを彷彿させ高値の傾向となりました。
また、P番はそれに加えて最終モデルであるという点、P番の途中に116520にモデルチェンジされたため、数がかなり少ないという点から、U番などより1.7倍高いぐらいの相場が10年以上前から当たり前なのです。
デイトナ16520が全体的に高くなってしまった今、P番のデイトナはいったいいくらなのかと調べてみると、数が少なくて流通していません。
デイトナ16520の相場がまだ120万円前後だった2016年10月ですら、P番は190万円以上という相場ですから、今の相場だと200万円を超えているのは間違いないといって良いでしょう。
つまり、エルプリメロデイトナのP番はとても価値が高いのです。
しかし、コンビとなるとそれは全く通用しないことでした。
本来16520よりかなり豪華なダイヤ付きモデルである16523GのP番は、今でも120万円台で購入可能です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年10月 の安値(ヤフオク) |
2017年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ P番 16523G |
中古 | 6年 7ヶ月 |
¥780,000 | ¥1,274,400 | 494,400 | 163.38% |
エルプリデイトナのP番といえばどれも価値があるように感じてしまいますが、このP番の16523Gの価格は現在116520より安い傾向。
しかも通常文字盤ですらなく、より豪華なダイヤ付きでもこの価格なのです。
サブマリーナの場合、ダイヤ付き文字盤の16613SGと通常文字盤の間にはおおよそ10万円程度の価格差が存在しますが、デイトナの場合はダイヤ文字盤でも相場に与える影響はないといって良いでしょう。
なお、2010年の相場でもこのP番の165233Gは78万円という水準ですが、その頃白文字盤の16520がほぼ同じ価格で黒文字盤は88万円程度という相場でした。
定価だとダイヤ付きのコンビはかなり高い高級モデルでありますが、中古相場となるとあまり評価されない傾向というのは2010年も今も同じです。
よく見かけるコンビモデルではなく「P番のエルプリデイトナ」でも、コンビはいつの時代も評価されていない傾向です。