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現在相場考察

モダンなデザインが好印象、ポルシェデザインbyIWC3520

2017年5月19日更新
のポルシェデザインについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2013年10月の安値(ヤフオク)と2017年5月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この3年7ヶ月での変動は¥28,000だった。

コンビ 3520についての考察(2017年5月)

ポルシェデザインの腕時計といえば、オーシャン2000が有名です。

オーシャン2000はその名の通り2000mという防水性能を誇る腕時計。

デビューしたのは80年代前半ですが、その頃高い防水性能を持った時計としてロレックスが販売していたシードゥエラーは1220mですから、遥かに高い防水性能をとなっていました。

さらにオーシャン2000は、『高い防水性』というイメージとは似つかないほどスタイリッシュな外見であり、そのデザインこそブランド名の通りポルシェデザインであるわけです。

さらに、オーシャン2000IWCとコラボレーションした時計であり、本格腕時計としてどの方面から見ても申し分のない存在。

ロレックスブームが起こった頃、変わり種高級腕時計の1つとしてオーシャン500を中心にポルシェデザインの腕時計はそこそこ注目されていましたが、最近では影が薄い印象です。

とはいえ、生産終了されてから長い年月がたったオーシャン2000は今でも人気かつそこそこ高値の相場となっています。

しかし、その時代のポルシェデザインは、オーシャン2000や500だけではなく、この3520のような革ベルトモデルも存在します。

IWC ポルシェデザイン¥109,296〜¥1,760,000(2024年11月23日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2013年10月
の安値(ヤフオク)
2017年5月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ポルシェデザイン
コンビ
3520
中古 3年
7ヶ月
¥170,000 ¥198,000 28,000 116.47%

この3520がデビューしたのは90年代ですから、腕時計の世界では比較的近代的なモデルに位置づけられるでしょう。

オーシャン2000と同じくチタンケースが採用されており、さらにIWCとコラボというのも同じ。

革ベルトと金ベゼルが採用されているこのモデルは、オーシャンシリーズをよりフォーマルなキャラクターに仕立てたという印象です。

また、オーシャン2000が黒文字盤を採用するのに対してこのモデルには白文字盤が採用されており、革ベルト、金ベゼルとともにその印象は大きくことなります。

秒針の先端は赤くなっていますが、これはこの時計のデザインにとても良い効果をもたらしていると思います。

ポルシェデザインのモダンさが、茶色の革ベルトと金ベゼルというフォーマルさとうまくマッチしており、とても良いバランスに仕上がっています。

さて、これだけ魅力的な時計が現在20万円を切る価格で購入可能ですから、セカンド用途の1本として軽く買ってしまいたいところです。

とはいえ、この手のマニアックモデルは、その価格が本当に安いのか、それとも実は高いのかが分かりづらいところ。

ですから、19.8万円という現在価格をどのように評価するかは難しいところです。

しかし、2013年10月の相場を確かめると、今の価格で買って良い時計であるということが分かります。

つまりこの時計、20万円以下で軽くポーンと買う1本としてかなり良い存在ということで間違いないでしょう。

ただし、かなり数が少ないため、この記事の個体が売れてしまったら、次に売り出されるのはいつになるか分からないところが残念です。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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