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現在相場考察

実力あるのにかなり安い、ジャガールクルト『マスタージオグラフィーク』142.2.92

2017年5月22日更新
ジャガールクルトのマスタージオグラフィーク142.2.92について斉藤由貴生が執筆。本記事では2004年秋頃の安値(タイムトンネル)と2017年5月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。このでの変動は¥123,300だった。

マスタージオグラフィーク K18PG 142.2.92についての考察(2017年5月)

マスタージオグラフィークは、その左右非対称な文字盤と美しい全体的な雰囲気、そして1つの操作で異なる都市の時間をセットできるというプチコン的な仕掛け、という人気要素がてんこ盛りの腕時計です。

この機能と見た目は、いかにも高そうな腕時計という印象ですが、実勢価格は意外に高くありません。

まして、マスタージオグラフィークの流通するモデルの多くはステンレスであるため、その実勢価格は現在の相場でも中古で60万円前後といった水準です。

  • マニュファクチュール
  • 美しい見た目
  • プチコン的機能

という内容だとパテックフィリップでは200万円以上は当たり前という相場でしょう。

もちろん、その対象となるパテックフィリップはステンレスではなく金無垢であるため、60万円前後マスタージオグラフィークと比較してもイメージは湧きづらいと思います。

では、ピンクゴールドのマスタージオグラフィークの相場がどのような水準になっているかというと、それでもかなり安いことが分かります。

(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2004年秋頃の安値(タイムトンネル) 2017年5月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ジャガールクルト
マスタージオグラフィーク
K18PG
142.2.92
中古 12 ¥837,900 ¥961,200 123,300 114.72%

これほど素晴らしい時計を今の時代においてこの価格で買うことができるというのは驚きです。

レベルソがかなり高くなっているため、現在においてジャガールクルトは全体的に値上がり傾向なのかと思いきや、よくよく調べてみるとそんなことはないのです。

マスタージオグラフィークといえば、ステンレスモデルの印象があり、ステンレスでも充分に美しい存在。

それが、ピンクゴールドとなるとこの時計の魅力はもっと増幅され、もっと魅力ある時計に映ります。

特にこの時計は動画だと魅力を感じやすく、静止画では伝わってこない良さを感じることができます。

ピンクゴールドという色合いは、このようなプチコン的な時計にかなりマッチするため、マスタージオグラフィークのキャラクターに適当です。

この時計の内容とキャラクターを考えたときに、パテックフィリップの相場を見てみるとこのピンクゴールドのマスタージオグラフィークの価格がかなり安いということがわかります。

そして、それに気づく人が多くなったときに、このマスタージオグラフィークの需要は増すでしょう。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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