PAM00069というモデルはパネライが2000年に出したモデルなのですが、オールサテン仕様が不人気だったために、2001年に生産終了。
当時のパネライは、44mmが手巻き革ベルト、40mmが自動巻ブレスレットという分かりやすい棲み分けがあり、ラインナップされているモデルも至ってシンプルでした。
特に40mmモデルは、2針+スモセコとクロノグラフしか無く、そのバリエーションも数えるほどです。
この40mmブレスレットモデルには黒、白、青文字盤の3つがラインナップされていたのですが、青文字盤だけオールサテン仕上げという仕様だったのです。
当時のパネライは、このモデルに限らず青文字盤はサテン仕上げという方針であり、他に発売された青文字盤もサテン仕上げしかありません。
パネライが注目され始めた2001年において、最も先に注目されたのは、ブレスレット仕様の黒文字盤(PAM00050)。
その頃、PAM00050はプレミア価格状態だったエクスプローラ1より高く売られ、エクスプローラの次に買う1本というイメージ。
今では青文字盤でも黒文字盤でも、40mmブレスレットモデルという存在はパネライの中でかなり影が薄く、そこまで注目される存在というわけでもありません。
しかし、このブレスレットモデルこそ、良き時代のパネライとして金無垢ラジオミールとともに濃いキャラクター性を持った時計なのです。
そしてなにより、世界全体という視点では既に高値となっています。
特にPAM00069は高く、現在アメリカでは6200ドルという価格。
1ドル111円だとして日本円換算すると、68万8820円という価格になるのですが、今日本では41万4000円で購入可能。
とはいえ、円安である現在、ドル視点で見て日本が一番安いというのは普通なことです。
しかし、為替に関係なくこのPAM00069は海外のほうが評価されているといえるでしょう。
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本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2008年11月 の安値(ヤフオク) |
2017年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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オフィチーネパネライ
ルミノールマリーナ PAM00069 |
中古 | 8年 6ヶ月 |
¥437,850 | ¥410,400 | -27,450 | 93.73% |
というのも仮に1ドル80円になったとしても、現在価格のほうが安いから。
PAM00069(1ドル111円) | PAM00069(1ドル80円) | ||
日本の現在価格 | 410400円 | 日本の現在価格 | 410400円 |
アメリカの現在価格 | 6200ドル | アメリカの現在価格 | 6200ドル |
日本円換算(1ドル111円) | 688820円 | 日本円換算(1ドル80円) | 496000円 |
例えば、パネライと同じく日本円換算の海外相場と比較して日本国内で買うほうが安いパシャは、1ドル80円で計算した場合、日本の価格のほうが高くなってしまうわけです。
パシャW31030H3(1ドル111円) | パシャW31030H3(1ドル80円) | ||
日本の現在価格 | 299800円 | 日本の現在価格 | 299800円 |
アメリカの現在価格 | 3400ドル | アメリカの現在価格 | 3400ドル |
日本円換算(1ドル111円) | 377400円 | 日本円換算(1ドル80円) | 272000円 |
ですから、1ドル111円でも80円でも海外の方が高いPAM00069は為替に関係ない実力を持った時計といえるでしょう。
また、PAM00069は腕時計が全体的に急激に安くなったリーマンショック直後の2008年11月と比べても値下がり傾向。
よってなかなか良い選択だと思います。