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現在相場考察

7ヶ月で20万円も値上がり、サブマリーナ16610LV

2017年5月28日更新
ロレックスのサブマリーナー16610LVについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年10月の安値(楽天)と2017年5月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年7ヶ月での変動は¥205,800だった。

サブマリーナ 16610LVについての考察(2017年5月)

2014年は腕時計が全体的にかなり高く、アクアノート5167/1A240万円以上という水準なほど。

そのような時代において、腕時計は全体的に高く感じ、それより更に値上がりすると思う人はあまりいないでしょう。

しかし、実際にはどのような時代だろうと、腕時計の価格は高くも安くもなり、相場は変化し続けています。

実際、2014年に240万円以上だったアクアノートは、今では200万円程度まで下落。

そして、このサブマリーナ16610LVのように昨年2016年10月からたったの7ヶ月という期間で、なんと20万円以上も値上がり状態というモデルも存在します。

この16610LV、先日まで92万円台で2本あったのですが、それらはすぐに売れてしまうほど人気な状況なのです。

ロレックス サブマリーナー 16610LV¥1,830,000〜¥4,212,000(2024年11月23日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年10月
の安値(楽天)
2017年5月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
サブマリーナ
16610LV
中古 0年
7ヶ月
¥760,000 ¥965,800 205,800 127.08%

16610LVが登場したのは2003年のことですが、その時よりかなり割高という印象の時計です。

当時は黒ベゼルの16610の新品が39万円程度だったのに対して16610LV66万円という実勢価格。

同じモデルでベゼルが緑になっただけで、20万円以上高いというのはまさしく割高という印象です。

ちなみに5桁時代のサブマリーナはベゼルディスクが独立していますから、単体で交換可能。

当然、1661016610LVは型番が違うため、GMTマスターのように色違いの交換はできませんが、ベゼルディスク単体の価格は1万円程度という水準であったため、ベゼルディスク代で20万円と考えるとかなり高い印象となります。

とはいえ、ベゼルの色だけでなく、16610LVの文字盤はドットが大きめの専用仕様であるという差もあるため、一概に比べることはできません。

赤サブのように細かい仕様違いが高値をもたらすというのはロレックスにおける常識でもあるのです。

そのため、この緑サブは16610やコンビの16613と比べ、いつの時代でも高く取引されています。

2016年10月から2017年5月の7ヶ月間という短い時期において20万円というレベルの値上がりをしたサブマリーナは他になく、この緑サブの特殊性を示した結果とも言えるでしょう。

2016年の水準だと、6桁モデルの116610LVと比較して、この16610LVは安かったのですが、最近はほぼ同じ水準となっています。

16610LVデイトナ16520並に仕様違いが多く、なおかつずっと高値で人気というモデル。

16520も最近20万円以上の値上がり状態となってるため、16610LV16520の値動きは、同じ傾向だと考えて良いでしょう。

人気があり、仕様違いが多々あり、既に生産終了という共通項1652016610LVには存在します。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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