パシャ38mmクロノと同じく、ロレックスブームだった2000年前後に現行モデルだったこのCH35S。
当時の新品実勢価格は40万円を超える水準でロレックスより高いモデルでしたが、それでもロレックスではなくこのスポーツクロノを欲しいという人が多々いるぐらい人気という状況でした。
そんなCH35Sは2000年代半ば頃生産終了となった模様で、最近では中古でも販売されている姿を見かけるということも少なくなってきたモデル。
2000年頃の新品実勢価格40万円に対して、2000年代後半の中古相場は既に20万円台前半という額まで値下がり。
とはいえ、それはリーマンショック後の数値であり、その頃エクスプローラ14270も同じような水準だったため特に安いという印象でもありませんでした。
2000年頃におけるエクスプローラ14270の新品実勢価格はこのCH35Sとほぼ同等だったため、2010年頃までCH35Sとエクスプローラは同じ相場だったのです。
しかし、2013年頃からエクスプローラが反発し、22万円程度だった相場が30万円台後半まで上昇。
一方このCH35Sは値上りすること無く、逆に値下がりし、両者は全く比べる対象ではなくなりました。
値下がり状態が続いているということと、ブルガリ自体の人気が無いということなど、複合的な要素により「終わった時計」にも見えるこのCH35S。
では、人気が無いのかというとそんなこともなく、10万円台前半だとなかなか素早く売れてしまう時計です。
しかし、すぐに売れる傾向があるのに対し、この時計の相場は依然として値下がり傾向であるのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年10月 の安値(楽天) |
2017年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ブルガリ
スポーツクロノ 白文字盤 ブレスレット CH35S |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥148,000 | ¥138,000 | -10,000 | 93.24% |
15万円という価格でも、程度の良い白文字盤の自動巻ブレスレットモデルはすぐに売れる傾向がありますが、先日12万円前後のモノが一気に3本も売りに出されていました。
その3本は当然のようにすぐに売れ、はやりこのCH35Sはまだまだ「終わった時計でない」ことが分かります。
最近の傾向として、黒文字盤より白文字盤のほうが高く、すぐ売れる傾向なのもやはり白文字盤です。
なおこのモデルの白文字盤は、焼けがある個体の目立つため、この記事の個体のように白さがある個体を選びたいところです。
黒文字盤に関しては、その点を気にする必要性が低く、満足いく個体が見つけやすい傾向です。