パッと見た感じでは、2000年頃に登場した腕時計にも見えるオーシャン2000。
しかし、デビューしたのは1982年。その頃のロレックスなどが既にアンティーク扱いされているようにこのオーシャン2000もアンティーク扱いとなる場合が多い傾向です。
1982年においてこのような先進的なデザインを実現させたポルシェデザインのデザイン能力の高さはびっくりしますが、この時計はデザイン面だけでなく、他にもいくつかのツボな要素が存在。
それは、この年式としてはかなり珍しいチタンケースの採用であったり、軍用というキーワードであったり、2000mという同時期のシードゥエラーを遥かに凌ぐ防水性能であったり、IWCとのコラボであったりと、かなりのポイントが詰まっているのです。
ポルシェデザインというと今ではまあり注目されるブランドではありませんが、時計ブームだった2000年頃まではこのオーシャン2000とオーシャン500が注目されていました。
ポルシェデザインというブランド自体がそこまで注目されなくなった理由として大きく考えられるのはIWCとのコラボでなくなったからでしょう。
しかし、それでもIWC時代のポルシェデザイン、特にオーシャン2000は“良い時計”と評価され、2010年と比較して18万円以上も値上り状態です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2010年11月 の安値(ヤフオク) |
2017年5月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ポルシェデザイン
オーシャン2000 |
中古 | 6年 6ヶ月 |
¥298,000 | ¥482,000 | 184,000 | 161.74% |
なおこの時計、2007年という全体的に時計が高かった時期において約43万円という相場だったのですが、2010年には29万8000円という水準まで下落。
一旦、14万円ほどの値下がりをしたのですが、その後18万円上昇したことにより、2007年と比べても値上り状態となっています。
ただこの時計、多くの個体で「ブレスレット交換済み」という表記を確認できるように、ブレスレットが壊れやすい傾向がある模様。
また、メンテナンスも比較的高いようで、なにかとデリケートな時計だと思います。
メンテナンスに出せば2000m防水という性能が担保できそうですが、デリケートそうであるがゆえにロレックスのように海でガンガン使うというには勇気がいるのが辛いところ。
オーシャン2000の場合、コレクションの1つとして使用頻度低めで、傷めないように気を使いながら使うというのが良いと思います。
ちなみに、このモデルのカジュアル版であるオーシャン500の場合、いつの時代でも相場は10万円台後半で安定。
オーシャン2000は値上りも値下がりもするため、投資対象としても面白い時計だと思います。