「ロレジウム」といえば、かつてはプラチナベゼルにプラチナ文字盤という仕様を指す印象でしたが、正しくは『プラチナベゼルを採用するステンレスモデル』であると気づかせてくれたのがこの116622です。
ヨットマスターというシリーズがデビューしたのは1992年のことですが、その際登場したのは金無垢モデルのみで、その後ボーイズにコンビが登場し、1999年にロレジウムが登場。
そして2003年、最後に登場したのがメンズサイズのコンビモデルです。
2012年に116622が登場するまで、ロレジウムの文字盤はプラチナ文字盤しかなく、青文字盤などはコンビ以上に設定されたモノでした。
ただ「プラチナ文字盤」はロレジウム専用の文字盤だったため、コンビや金無垢モデルに設定がなく、ロレジウムに青文字盤などの設定を望む人は少なかったように感じます。
ですから、ロレジウムに青文字盤が設定された際、プラチナ文字盤以上に高値になった様子はかなり驚く状況でした。
しかし最近、プラチナ文字盤は生産終了となり、そのことにより価格が上昇中。
そして現在116622で最も安く買えるのがこの青文字盤です。
プラチナ文字盤は生産終了となり注目を集め、水色の針が特徴的なグレー文字盤は出たばかりという状況。
そのため、もっとも注目されていないのがこの青文字盤なのですが、それでも昨年2016年との比較で10万円以上値上りしているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年9月 の安値(ヤフオク) |
2017年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター 青文字盤 116622 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥777,600 | ¥892,080 | 114,480 | 114.72% |
最近、短期で10万円以上の値上りという現象が起きていますが、それらはデイトナなど“強め”のモデルに限るという印象があります。
しかし、きちんと相場を見てみるとこのロレジウム青文字盤のように、そこまで注目されているわけでもないモデルもきちんと10万円以上値上りしているのです。
116622が値上りとなった理由は定かではありませんが、他の6桁リファレンスモデルと比べて2016年9月の相場が安く見えるのは確かです。
プラチナベゼルを採用するロレジウムは、セラミックベゼルのモデルより高級な存在ですが、実勢価格は色付きセラミックより下という傾向。
そのため、相対的に安く感じる116622がじわりと値上がりしたというのは理解できる現象です。
現在相場でも116710BLNRなどと比較して安い相場ですが、それは116622が1999年にデビューした16622とほぼ見た目が変わらないからでしょう。