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現在相場考察

さらに25万円の値上がり、デイトナ116520白文字盤

2017年6月4日更新
ロレックスのデイトナ116520について斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年9月の安値(ヤフオク)と2017年6月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この0年9ヶ月での変動は¥252,000だった。

デイトナ 白文字盤 116520についての考察(2017年6月)

116500LNが出た2016年、生産終了なった116520は高くなるのかと思いきや、逆に値下がりするという現象が起こりました。

その様子は当サイトでも何度か取り上げ、最も安いときでは105万円程度まで下落。その際、特に安かったのは白文字盤です。

しかしそんな白文字盤の116520は、今では黒文字盤より7万円ほど高くなっているのです。

かつて、黒文字盤より白文字盤のほうが安いというのは当たり前でしたが、ここ1年の間にその常識は覆りました。

この現象の原因こそ116500LNにおいて白文字盤のほうが高いということの影響でしょう。

三つ目のフチがマットな配色であるエルプリ16520の黒文字盤はとても人気ですが、その16520でも白文字盤が高くなっています。

そしてこの白文字盤の116520は、なんと昨年2016年9月から今にかけて25万円以上も値上りしているのです。

ただ、今回の記事の個体はM番であり、通称ルーレット仕様となった後期モデル。

2016年9月の記事で取り上げた個体はルーレット以前のモノであるため、この記事の個体のほうが高い傾向です。

このM番を取り上げたのは、現在白文字盤において最も安いのがM番という理由です。M番以前の個体もありますが、それらはこの個体より高いのです。

なお、先日までルーレット以前の白文字盤が売っていましたが、それらも130万円以上という価格なのにもかかわらず、今では全て売り切れてしまっています。

ロレックス デイトナ 116520¥2,800,000〜¥8,528,400(2024年11月21日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年9月
の安値(ヤフオク)
2017年6月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ロレックス
デイトナ
白文字盤
116520
中古 0年
9ヶ月
¥1,098,000 ¥1,350,000 252,000 122.95%

116520の白文字盤は2010年頃、常に70万円台前半で買えるという時計。

つまりその頃、デイトナの中古が欲しいと思ったら、70万円台前半という額が普通だったのです。

ステンレスのデイトナは長らく100万円以下にはならない腕時計という印象があったため、70万円台という相場は多くの人が「安く」感じる相場なはず。

しかし、1年以上その相場が続くと当たり前となってしまい、多くの人は「安い」と感じなくなってしまいます。

その後デイトナは約110万円という相場まで上昇したため、「高くなった」という印象になりました。

けれども腕時計は値上りも値下がりもするため、その「高くなった」と感じた時期よりさらに25万円以上高くなるということとなったのです。

つまり、2016年9月の約110万円という時期は「買い」だったのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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