116500LNが出た2016年、生産終了なった116520は高くなるのかと思いきや、逆に値下がりするという現象が起こりました。
その様子は当サイトでも何度か取り上げ、最も安いときでは105万円程度まで下落。その際、特に安かったのは白文字盤です。
しかしそんな白文字盤の116520は、今では黒文字盤より7万円ほど高くなっているのです。
かつて、黒文字盤より白文字盤のほうが安いというのは当たり前でしたが、ここ1年の間にその常識は覆りました。
この現象の原因こそ116500LNにおいて白文字盤のほうが高いということの影響でしょう。
三つ目のフチがマットな配色であるエルプリ16520の黒文字盤はとても人気ですが、その16520でも白文字盤が高くなっています。
そしてこの白文字盤の116520は、なんと昨年2016年9月から今にかけて25万円以上も値上りしているのです。
ただ、今回の記事の個体はM番であり、通称ルーレット仕様となった後期モデル。
2016年9月の記事で取り上げた個体はルーレット以前のモノであるため、この記事の個体のほうが高い傾向です。
このM番を取り上げたのは、現在白文字盤において最も安いのがM番という理由です。M番以前の個体もありますが、それらはこの個体より高いのです。
なお、先日までルーレット以前の白文字盤が売っていましたが、それらも130万円以上という価格なのにもかかわらず、今では全て売り切れてしまっています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年9月 の安値(ヤフオク) |
2017年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 白文字盤 116520 |
中古 | 0年 9ヶ月 |
¥1,098,000 | ¥1,350,000 | 252,000 | 122.95% |
116520の白文字盤は2010年頃、常に70万円台前半で買えるという時計。
つまりその頃、デイトナの中古が欲しいと思ったら、70万円台前半という額が普通だったのです。
ステンレスのデイトナは長らく100万円以下にはならない腕時計という印象があったため、70万円台という相場は多くの人が「安く」感じる相場なはず。
しかし、1年以上その相場が続くと当たり前となってしまい、多くの人は「安い」と感じなくなってしまいます。
その後デイトナは約110万円という相場まで上昇したため、「高くなった」という印象になりました。
けれども腕時計は値上りも値下がりもするため、その「高くなった」と感じた時期よりさらに25万円以上高くなるということとなったのです。
つまり、2016年9月の約110万円という時期は「買い」だったのです。