ゼニスといえばエルプリメロやエリートというムーブメントの印象が強く、それらを搭載する他ブランドの腕時計はとても評価されています。
エルプリメロ搭載の腕時計として最も先にイメージされるのは間違いなくロレックスのデイトナでしょう。
また、パネライの場合、エルプリメロ搭載のルミノールクロノも評価されていますが、それ以上にエリート搭載のラジオミールが評価されています。
このように、他のブランドがゼニス製のムーブメントを搭載するととても評価されるのですが、本家ゼニスの腕時計はあまり評価されない傾向。
例えば、以前にお伝えしたゼニスポートロワイヤルの場合、エリート搭載モデルは10万円台、エルプリメロ搭載モデルは20万円台前半で購入可能でした。
そんな安値傾向の本家ゼニスの腕時計ですが、プラチナモデルでもかなり安い水準。
このプラチナケースの高級モデル「エリートHW」は、ギョーシェ仕様の文字盤や、その薄さなど魅力的な要素が多数あるモデル。
- プラチナ
- マニュファクチュール
- 定価は100万円
という高級モデルかつ人気要素も多々あるモデルなのに、なんと2013年と比較して値下がり傾向。
値下がり傾向というだけでなく、プラチナモデルが52万円で買えるというのは、今の時代においてちょっとびっくりする価格だと感じます。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2013年11月 の安値(ヤフオク) |
2017年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ゼニス
エリートHW 39.0240.655 |
中古 | 3年 7ヶ月 |
¥601,000 | ¥520,000 | -81,000 | 86.52% |
このエリートHWの“HW”はHand Winding(手巻き)の意味。
エリートというとラジオミールのように自動巻のイメージですが、手巻きも存在するのです。
このモデルが手巻きを採用した理由は、ドレス系モデルとして薄さが重要だからでしょう。
薄さを実現させるために、手巻きムーブメントが採用されているという点もまさに人気要素。
よってこのモデルの人気要素を羅列すると、
- プラチナ
- マニュファクチュール
- 薄型
- ギョーシェ
- 左右非対称文字盤デザイン
など多数の要素が存在。
それでいて2013年と比べて値下がり状態かつ、52万円程度で買えるわけですから、とても魅力的だと感じます。
ロレックスが全体的に値上がり傾向であることから、今の相場は高いというイメージですが、このプラチナ製ゼニスのようなお買い得モデルもあるのです。
特に最近、50万円前後の価格帯にはこのエリートHWだけでなく、
- ブランパンエアコマンド
- ジャガールクルトマスタージオグラフィーク
- ブレゲアエロナバル/トランスアトランティック
のように魅力あるモデルが多々存在。
なお、同じくマニュファクチュールかつプラチナという内容のロレックスチェリーニは、昨年2016年まで60万円台で購入可能でしたが、最近は値段では入手できません。
そのため、プラチナという人気要素を備えるこのエリートHWは、なかなか良い選択だと感じます。