ここ2年ぐらいの間において特に海外で注目されていると感じるのがオニキス文字盤のデイデイトです。
通常文字盤の場合、バーインデックスや秒の目盛りなどがありますが、オニキス文字盤の場合、その“あるあずのものが無い”という究極的なシンプルさが独特の怪しさと格好良さを引き立てています。
また、オニキス文字盤にはダイヤ文字盤仕様もあるのですが、装着されるダイヤは6時位置と9時位置の2つのみ。
デイデイトでもデイトジャストでも、通常文字盤のダイヤ仕様は10Pなのに、より豪華なオニキス文字盤の場合2Pダイヤとするのはシンプルさの表現としてかなり適切です。
実用性を重視するロレックスの場合、秒を示す目盛りはどのモデルでも標準装備。実際、この目盛りがないと正確に時間を把握することができませんし、“何分”なのかすら分かりません。
ロレックスの時計の場合、このような実用性の無さは、超高級モデルに限られる傾向があります。
ダイヤモンドが敷き詰められた文字盤もいったい何分なのかが分からず、時計としての実用性をかなり無視したモデルです。
ですから、超シンプルなこのオニキス文字盤は、ロレックスの最高級モデルとして存在する仕様。
このシリーズはオニキス以外にもラピスラズリなどの天然石やウッドなどの天然素材が用いられた仕様が存在しますが、どれも“何分なのかが分からない”というのは共通しています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2015年10月 の安値(楽天) |
2017年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイデイト オニキス文字盤 18238 |
中古 | 1年 8ヶ月 |
¥1,780,000 | ¥1,998,000 | 218,000 | 112.25% |
天然素材文字盤の場合、シェル文字盤のようにひと目見ただけで通常文字盤でないと分かるモノが多い傾向です。
しかしこのオニキス文字盤は、パッと見た感じではただの黒文字盤にしか見えません。
ただ、バーインデックスも秒の目盛りもない仕様のため、「高級なオニキス文字盤」ということが、さり気なく演出されているのがツボ。
そして、その雰囲気と特別感、そしてイエローゴールドと黒文字盤という色合いの魅力により、世界中で人気のある傾向なのです。
このオニキス文字盤の流通はあまり無い傾向ですが、デイトジャストよりデイデイトのほうが多い印象です。
それがここ1年ぐらいの間、デイデイトのオニキス文字盤は売り出されている個体が1本も無いというぐらいレアな状況となりました。
前回売り出されたのは2015年ですが、希少かつ人気のあるオニキス文字盤は、そこからいったいいくら高くなったのかと思ったら、意外にも20万円程度しか高くなっていませんでした。
とはいえ、デイデイト18238の通常文字盤仕様と比べるとオニキス文字盤は70万円以上高い状況です。
デイトジャストの場合、オニキス文字盤の付加価値は30万円程度でしたが、デイデイトとなると一気に70万円という水準になるのです。
ましてデイトジャストの場合2Pダイヤ仕様でも通常文字盤より30万円高いという水準にすぎないのが、デイデイトの場合はダイヤ無しで70万円高いという状況。
ですから、現状でもデイデイトのオニキス文字盤はかなり人気だと言えるのです。
割高と感じてもデイデイトのオニキス文字盤は魅力的に映り、もっと高くなってしまうような気もするほど魅力ある存在だと思います。