メテオライト文字盤という存在自体は、このデイトナ以前よりデイデイトなどにも存在しますが、デイトナに出た時のインパクトはかなり強く、2003年にデビューした際はかなり話題となりました。
ただし、その際登場したのは革ベルト仕様の116519のみであり、この116509のようにホワイトゴールドブレスレット仕様のモノはありません。
ですから2003年において、ブレスレットのホワイトゴールドモデルの登場を待つ声は大きかったと感じます。
その需要を反映してか、2004年にデイトナ初のホワイトゴールドブレスレットモデルとして116509がデビュー。
そして、やっと夢の「ブレスレット仕様のメテオライト文字盤」が世に出ることになったのですが、その際の実勢価格はかなり高いという高値の華状態。
ですから、強い特徴があるメテオライトの116509はかなりの値上りとなるはずでした。
しかし、2016年11月において2012年から値上がりした額は27万円程度。
その頃、ロレックスの金無垢モデルは100万円以上という値上りも珍しくなかったため、その例にもれないメテオライトの116509が“27万円の値上り”というのは「たったの27万円」という印象でした。
それが、この半年ほどの間で、一気に50万円も高くなっているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年11月 の安値(楽天) |
2017年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ メテオライト文字盤 116509 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥2,529,600 | ¥3,039,600 | 510,000 | 120.16% |
メテオライトでない通常文字盤の116509は、2004年のデビュー以降、デイトナの最高峰という印象で高値傾向でしたが、最近はイエローゴールドモデルと価格差がなくなりつつある様子。
その理由として、もっとも大きいのはプラチナデイトナのデビューです。
それまで、ホワイトゴールドモデルが最高峰だったのに、それより上のプラチナモデルが出てしまったことにより、116509の特徴が薄れてしまったのです。
しかし、メテオライト文字盤の場合は事情が異なります。
なぜなら、メテオライト文字盤のデイトナは、ホワイトゴールドモデル以外に存在しないからです。
シェル文字盤など他の天然素材系文字盤の場合、コンビ以上で選べる傾向がありますが、メテオライトだけはホワイトゴールドにしか設定されていません。
そのため、メテオライトの116509には強い存在感があるのです。
ですから、値上り傾向となっていることは、とても理解できる現象です。