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現在相場考察

安すぎる、ピアジェアップストリーム

2017年6月20日更新
ピアジェのアップストリームについて斉藤由貴生が執筆。本記事では2016年8月の安値(楽天)と2017年6月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この10ヶ月での変動は7万6800円の値下がりだった。

アップストリーム クロノグラフ GOA26007についての考察(2017年6月)

もともと自社製ムーブメントを作っていなかったブランドが、2000年代後半頃より自社ムーブメント搭載モデルを発表し、それらは一定の人気がある様子でした。そのようなモデルはデビュー直後は新品実勢価格が高くても売れている様子でしたが、最近は値下がり状態となっています。

そして、かつてよりマニュファクチュールとして自社製ムーブメントを造り続けているブランドは、依然として強い人気がある傾向で、あまり値下がりとなっているのを見かけません。

しかし、そんなマニュファクチュールにも例外が存在。

例えば、ゼニスジラールペルゴは、他社ブランドで搭載されたモデルが高いのに、自社製モデルとなると安い傾向です。

ただ、それらブランドには“超高級ブランド”というような分かりやすい要素が弱いため、注目されづらいという事情もあるのです。

ですから、通常であれば『超高級+マニュファクチュール』というブランドの場合、かなり人気となっていてもおかしくないはず。

ですが、例外が1つだけあります。

それは、ピアジェというブランドです。

ピアジェは、超高級ということは有名でも、宝飾ブランドというイメージが強くマニュファクチュールということを認識している人が少ない傾向。

そのため、全体的に評価されておらず、割安感があるモデルが多々あるのですが、その中でも特にオススメなのがピアジェ初のステンレスモデルとして2001年にデビューしたアップストリーム。

アップストリームは、三雲スポーツに対抗したモデルであり、同じ時代のモデルにおいて自社製ムーブメントを搭載するライバルはノーチラス&アクアノートしかありません。

それにもかかわらず、2016年より40万円台前半で自動巻モデルもクオーツクロノグラフも手に入る傾向。

しかし今、もっと安い個体が登場し、アップストリームは30万円台前半という価格で売られているのです。

ピアジェ アップストリーム¥372,416〜¥3,118,500(2025年4月3日現在)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2016年8月
の安値(楽天)
2017年6月
の安値(楽天)
変動額 残価率
ピアジェ
アップストリーム
クロノグラフ
GOA26007
中古 0年
10ヶ月
¥415,000 ¥338,200 -76,800 81.49%

アップストリームには自動巻とクオーツクロノグラフがありますが、基本的には自動巻のほうが高い相場。

それが、先日自動巻モデルが29万8000円という価格で売られていたのです。

その個体はすぐに売れてしまいましたが、さすがに安すぎると感じました。

三雲ブランドに匹敵する超高級ブランドでは、ピアジェの他にブランパンも割安で買える傾向があります。

ただブランパンの場合、良い時計作りには定評がありますが、マニュファクチュールというわけではありません。

ですから、『超高級+マニュファクチュール』というピアジェは特に安いと感じるのです。

まして、アップストリームのブレスレットの品質は高く、自社製ムーブメントという要素だけでなく、ブランパンのように“造りが良い“という人気要素も外していない存在です。

確かにクロノグラフモデルの場合、クオーツという不人気要素がありますが、自動巻モデルでも同じような相場という点から、かなり安いといえるでしょう。

そして、一般的には人気のないクオーツですが、そのクオーツクロノグラフのムーブメントもきちんと自社製であるという抜かり無さはもっと評価されても良いのではないでしょうか。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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