2007年にデビューしたミルガウスは、デビュー翌年の2008年夏ごろまで誰もが驚くほどのプレミア価格という水準でした。
その頃のミルガウスには、
という3つのラインナップがありましたが、116400GVが約180万円、116400黒文字盤が約110万円という新品実勢価格。
しかしそれが、リーマンショック後一気に値下がりし、116400GVでも60万円台という新品実勢価格になったのです。
そしてロレックスが全体的に値上がりした2013年以降も大きく値上がりすることはなく、2016年における116400GVの相場は、2012年と比較して5万円ほどしか変わっていないという状況。
その頃、他のスポーツモデルは、あまり値上がりしていないという傾向のモデルでも20万円程度は値上がりしていたため、5万円という値上り額がいかに少なかったかということが分かります。
そんな116400GVに現在、ちょっとした異変が起きています。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年3月 の安値(楽天) |
2017年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ミルガウス 黒文字盤 116400GV |
中古 | 0年 3ヶ月 |
¥554,040 | ¥602,640 | 48,600 | 108.77% |
それは、たったの3ヶ月という間において約5万円の値上りをしているという点。
しかもこの値上りは、たまたまという感じではなく、全体的に値上りしているという印象です。
2012年から4年間かけてやっと5万円の値上がり状態だった116400GVが、たった3ヶ月で5万円値上がりするというのはとても驚くことだと思います。
しかし、GVでないほうの黒文字盤はどうかというと、なんと値下がり状態なのです。
既に生産終了となった116400が値下がり状態で、まだ現行モデルとして新品で手に入る116400GVが値上り状態というのはとても興味深い現象だと思います。
また、116400GVについては青文字盤も値上り傾向。
2017年3月頃、安いモノでは61万円程度で購入可能だった青文字盤は、現在68万円程度であるため、青文字盤に関しても短期間で5万円以上の値上がりとなっています。
生産終了状態である116400が値下がり傾向で、現行モデルである116400GVが値上がり傾向というのは、『生産終了』とか『グリーンガラス』というような付加価値要素が関係ないと考えられます。
例えば、ミルガウスが既に人気モデルである場合、これら要素の一つ一つが強いモノとなり、各仕様の違いで価格の変化が起きるでしょう。
しかし、今回値上りとなったのは、文字盤色に関係なく現行モデルに限られるのです。
よって、ミルガウスは依然として不人気モデルであることは変わりなく、今回の値上がりは人気が出たからというわけでは無い模様です。