1年ほど前のこの時期、「かなり安い金無垢モデル」としてヨットマスター16628を短期間に3度記事にて取り上げました。
その頃、16628は金無垢スポーツロレックスでありながら、150万円以下という水準で売られていたのです。
150万円というと、デイトナだと革ベルトモデルの価格。
デイトナと比較すると安値傾向にあるヨットマスターでも、ブレスレットまで金無垢な豪華モデルが、革ベルトと同じ価格というのは、ヨットマスターがかなり安いことを示していたのです。
それは、他の時期の相場を見ても明らか。例えば、ロレックスが全体的に安かった2010年頃の相場を見た場合、革ベルトの金無垢デイトナが約90万円、ヨットマスター16628が約110万円という水準。
革ベルト仕様のデイトナよりヨットマスター16628のほうが20万円程度高い水準だったのです。
ですから、2016年6月前後においてヨットマスター16628は、金無垢として安く感じるだけでなく、革ベルト仕様のデイトナと比較しても安い水準だったのです。
しかし、そんな安かったヨットマスター16628は、適正価格へと変化。
その結果、この1年という間に30万円近い値上りとなったのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年7月 の安値(楽天) |
2017年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター 白文字盤 16628 |
中古 | 0年 11ヶ月 |
¥1,436,400 | ¥1,718,000 | 281,600 | 119.60% |
現在、革ベルトのデイトナにおいて、確認できる最も安い個体は、16518の148万円。
そして、それとこのヨットマスター16628を比較した場合、約24万円程度ヨットマスターが高いという事になり、かつての価格差と一致するのです。
とはいえ、それは価格を考慮した場合であって、比率で考えると148万円の16518に対して16628は181万円程度(90:110=148:x x=181)が適正となり、まだまだ安いといえるかもしれません。
しかし、他の金無垢スポーツロレックスの相場を考慮した場合、どちらかといえば不人気傾向にあるヨットマスターの場合、現在の価格ほどが適正だと判断することもできます。
1年ほど前と比べると、既に30万円程度値上がりしたため、値上り期待値は昨年と比べると下がりましたが、金無垢スポーツロレックスの選択肢としては、依然としてお買い得な立ち位置に存在するといってよいでしょう。
かつて、スポーツロレックスで最も高級な存在として高嶺の花だったヨットマスター。
実際、ヨットマスター2が出るまでデイトナと同じように、スポーツロレックスの上位モデルとして存在していました。
それが、今となっては、金無垢モデルとしてはもっともお買い得な存在となっているのは、興味深い点だと思います。