2016年夏ごろ、ロレックスが全体的に安くなるという現象があり、その際パテックフィリップの一部モデルも安くなりました。
そして、2017年になると数多くのロレックスは値上り傾向となり、中には短期で20万円以上の値上りとなったモデルも存在します。
しかし、パテックフィリップの場合は、同じ時期同士の比較で値下がりが目立ち、ワールドタイムの5110などは2016年8月頃から30万円以上も安くなっています。
最近値下がりが目立つパテックフィリップですが、そんな中、ノーチラスは全体的に値上り傾向です。
ノーチラスといえば、現行モデルの5711/1Aが目立つ傾向ですが、それ以前の3800/1Aでも半年間の間に30万円以上の値上がり状態。
そしてこの年次カレンダー仕様のノーチラスも、なんと50万円近い値上がりとなっているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年11月 の安値(楽天) |
2017年6月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
パテックフィリップ
ノーチラス 5726/1A-010 |
中古 | 0年 7ヶ月 |
¥3,738,750 | ¥4,224,000 | 485,250 | 112.98% |
年次カレンダーのノーチラスは、安い時期でも350万円という水準。
ノーチラス+年次カレンダーということからも分かる通り、元の価格が高い超高級モデルなため、同じく高値な3針モデルと比べると需要が少ない傾向があります。
そのため、短期で大幅な値上りという現象は起こりづらい傾向があるのですが、今回50万円近い値上り状態となったのは、“凄い”ということに値するでしょう。
なお、5726/1Aは、3針モデルと比べると相場にばらつきがある傾向ですが、現在の売出し価格を見る限り、420万円以上という水準を相場と捉えて問題ないでしょう。
仮に誤差があったとしても数十万円単位で値上がりしたことに違いはなく、高価格帯モデルとして短期で値上がりした凄いモデルということにかわりはありません。
2016年11月の時点で、約370万円という個体は既に売れてしまっていますが、このような価格帯でも人気のあるモデルは短期間で売れてしまいます。
370万円の時計をポーンと買う、という感覚は高級腕時計に接したことがない人からすると理解に苦しむことかもしれません。
しかし、そのポーンと買った時計が、たった半年という間で50万円近い値上がりをするということもあるのです。
400万円の腕時計は、多くの人にとって普通な買い物ではないでしょう。
その一方で、400万円の新車は月に数千台という単位で売れており、それらの価値は買った値段より上がることはありません。
今までの常識で考えた場合、400万円の時計を買うということは一見非常識にように見えます。
しかし、ちょっと考えてみると、同じ贅沢でも400万円の高級車を買うより400万円の高級腕時計を買ったほうが金銭的には合理的な選択肢であるのです。