パシャのクロノグラフといえば、フレデリックピゲ製機械を搭載するパシャ38mmの印象が強いですが、パシャCにもクロノグラフは存在します。
2000年前後において、パシャCのクロノグラフは「ちょっと高級なレアモデル」という印象があり、隠れた人気モデルの1つでした。
特に白文字盤のクロノグラフは一時期レアと言われ、銀文字盤より高い相場ともなっていた存在。
白文字盤はパシャC初のクロノグラフとして1997年頃デビューしたのですが、2000年に生産終了されたという生産期間が短いモデル。
2000年に生産終了となったのは、その際銀文字盤にモデルチェンジされたからです。
後継モデルのW31048M7は、銀文字盤に三つ目が黒という配色となり、文字盤上にはタキメーターも存在するため、デビュー直後はこの白文字盤より人気となりました。
ただ、白文字盤はパシャのアイコンである「グリッド」をイメージした文字盤のデザインとなっており、こちらも人気要素を備えたモデルだったのです。
そのためか2000年代中盤頃より、レアモデルという印象となり人気は高かったと感じます。
また、相場についてもあまり安くなることはなく、パシャCクロノグラフ全体でもここ最近まで中古でも20万円以上という相場が当たり前という感じでした。
しかし、2016年頃よりパシャCのクロノグラフは徐々に20万円を切る相場となり、今ではこの白文字盤クロノグラフも18万円台で購入可能です。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年3月 の安値(ヤフオク) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
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カルティエ
パシャC クロノグラフ W31039M7 |
中古 | 6年 4ヶ月 |
¥249,900 | ¥182,000 | -67,900 | 72.83% |
現在、パシャCは男性用というより女性用として捉えられることが多いキャラクターですが、2000年頃においては男性用としてロレックスと比較される存在でした。
その頃、現在15万円以下の中古相場となっている3針パシャCの新品実勢価格は29万円という水準だったのに対し、サブマリーナノンデイト(新品)は約28万円だったのです。
それがパシャCのクロノグラフとなると約40万円という新品実勢価格となり、「1つ上の高級モデル」という印象がありました。
そのため、パシャCクロノグラフには「高いモデル」という印象が強かったため、安い時期でもパシャ38mmの3針と同等かそれ以上に高い相場を維持。
しかし最近では、パシャ38mmの人気が一定数あるのに対し、パシャCクロノグラフにはあまり人気がない模様です。
そのため、パシャCクロノグラフは、史上最安相場という水準となりつつあるのです。