ロレックスブームの際に現行モデルだったこの時計。定価は65万円(税別)だったのですが、当時から20年近くプレミア価格状態を維持しています。
リーマンショック後にロレックスが全体的に安くなった時、たしかに「16520も安くなった」と感じるほどの相場だったのですが、それでも定価以下で中古が売られることは稀であり、70万円台前半ぐらいがこの時計における「最も安い相場」でした。
それは白文字盤に限る話であり、同じ時期でも黒文字盤は85万円前後という相場。
また、デイトナといえば16520というイメージが強く、エルプリという希少性だけでなく文字盤のデザインも人気が高い要素として重要です。
そのため、先のように白文字盤が70万円台前半だった時代でも白黒ともに常に116520より高い傾向。
しかし、2013年頃より全体的に腕時計が高くなった際、腕時計の王様とも称される16520の値上がり額は期待したほどでもありませんでした。
確かに高くなってはいたのですが、その値上がり額は“腕時計の王様”に見合っていない額だったのです。
そしてその状況は2016年になっても変わらず、16520が安いということは、何度も記事にした通りです。
それが今年に入って急激に値上がりを開始。その急激な値上がり額と現在相場はまさに“腕時計の王様”にふさわしいものとなりました。
なんとそれが、この2ヶ月の間でさらに凄いことになっているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年5月 の安値(楽天) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
デイトナ 白文字盤 16520 |
中古 | 0年 2ヶ月 |
¥1,698,000 | ¥1,872,720 | 174,720 | 110.29% |
なんと2017年5月から7月にかけて17万円もの値上がり状態。
2017年になってから、短期で十万円単位の値上がりが何度もある印象です。
そして凄いのは、その驚異的な値上がりをしたのが白文字盤という点です。
先程のように、白文字盤は安い時期において70万円台前半で当たり前のように売られており、その相場は黒文字盤と比べて10万円程度安いというのが当たり前でした。
それが、2017年からは白文字盤のほうが黒文字盤より高くなり、まさに「白文字盤の時代」がきたという状況です。
短期間で凄い値上がりをしたことに変わりはなく、まさに腕時計の王様といった感じです。
そして、“王様”が黒文字盤から白文字盤へ世代交代したというのはとても興味深い点です。