最近急激に値上がりするロレックスが多いですが、このプラチナ文字盤の116622もその1つ。
ヨットマスターロレジウムは、16622時代にプラチナ文字盤しか無かったのですが、116622になってから他の文字盤も選べるようになりました。
そして、象徴的だったプラチナ文字盤が最近生産終了となり、その結果高値状態へとなったのです。
ロレジウムは1999年にデビューしてから、スポーツロレックスにおける最高級モデルという印象で、デイトナとともに「憧れのモデル」という存在でした。
5桁リファレンス時代のスポーツロレックスにおいて、ブレスレットの中央が鏡面仕上げのSSモデルはヨットマスターロレジウムとデイトナしか存在せず、まさに最高級という印象だったのです。
しかし、2007年から、GMTマスター2やミルガウスなど、ブレスレットの中央部分が鏡面仕上の仕様が出たため、今となっては鏡面仕様に特別さは感じません。
また、その頃よりヨットマスター2が登場したということもあり、ヨットマスターというモデルの位置が分かりづらいモノとなったのです。
かつて、ロレジウムは5桁リファレンスの中でデイトナの次に高いという存在であり、青サブより高い相場が当たり前でした。
具体的には青サブが38万円ならば、16622は安くても52万円という水準であり、かなり高いという印象があったのです。
それが今となっなっては青サブよりも安く、16622の60万円程度という相場は、豪華モデルではないSSスポーツロレックスと大差ない水準です。
プラチナ文字盤が生産終了になったというニュースは、16622の価値に影響を及ぼしそうなところ。
しかし、値上がりしたのは116622だけであり、16622の相場は依然として変化がないのです。
ただ、116622の相場変化は凄まじく、今年2017年の2月から7月の間に20万円近い値上がりとなっているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2017年2月 の安値(楽天) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ヨットマスター プラチナ文字盤 116622 |
中古 | 0年 5ヶ月 |
¥828,000 | ¥1,017,700 | 189,700 | 122.91% |
最近のスポーツロレックス相場は、マイナーチェンジといえるモデルの場合、新しいモデルの相場が上がる傾向があります。
例えば、エクスプローラの14270と114270の場合
ランダム番の114270が高い一方、P番の14270は他の14270と大差ない相場です。どちらも最終モデルであることに違いはないのですが、評価されているのは114270の最終モデルのみです。
例えば、GMTマスター16700とGMTマスター2 16710の場合
GMTマスターとGMTマスター2は名前が違う点と、時針が単独で動くという機能が違いますが、見た目はそっくりです。GMTマスターの最終モデルとして99年生産終了となった16700のA番は評価されてもよさそうですが、他の年式と大差ない傾向。一方、17610の最終品番であるM番は、びっくりするほどの高値となっています。
つまり、同じ見た目だと新しい方が高くなる
よって、ほぼ同じ見た目である16622と116622の場合、116622の評価が高くなる一方、16622の評価は変わらないというのは現時点では自然なこと。
とはいえ、前期には前期の魅力があり、16700のようにその型番の最終モデルということに価値を見出す方も多いのではないでしょうか。
ということで、この現象は将来的に変わりそうだと感じていますが、現在の状況では、16622ではなく116622を買ったら短期で20万円近い値上がりとなったのです。