ミルガウスに新しい文字盤色「Zブルー」が投入されたのは2014年とかなり最近です。
2014年当時、116400GVはデビューしてから既に7年が経っていました。そのようなタイミングでの新しい文字盤の投入は、あまり無い事例であるとともに、歴代ミルガウスにおいて初の「青文字盤」だったため、注目されたモデルです。
ステンレスモデルの場合、青文字盤という存在はスポーツモデル“でない”ことを示す記号となってしまいがちですが、
- デビューしてから7年後の投入
- 青文字盤含めても文字盤ラインナップが全4種類と少なめ
であることから、スポロレとしてきちんと認識されています。
デビューした時はまさに「新しい」という印象であり、まだまだその新しさが充分に感じられる時計です。
ですから青文字盤のミルガウスに対して今でも新型というような扱いがあり、116400ミルガウスの中で最も高い存在です。
また、デビューした時期の2014年は腕時計が全体的に高い時期。パテックフィリップアクアノートなどは今より高いぐらいでした。
そのため青文字盤のミルガウスは、
- 相場が高めの2014年にデビュー
- 新しいという付加価値
ということから、ミルガウスとしては常に高めの価格。さらに、値動きも少なめだったことから、相場に面白みを感じられるようになるのはまだ先のことという印象がありました。
しかし、そんなZブルー文字盤の116400GVは、この8ヶ月間の間に5万円以上の値上がりをしたのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年11月 の安値(3社平均) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
ロレックス
ミルガウス Zブルー文字盤 116400GV |
新品 | 0年 8ヶ月 |
¥641,593 | ¥699,840 | 58,247 | 109.08% |
しかも比較対象としている2016年11月の価格は、中古ではなく新品価格です。
つまり、2016年11月に新品で買っても、5万円以上も値上がりとなっているのです。
ちなみに、黒文字盤の116400GVも最近値上がり状態で、この3ヶ月間で5万円程度の値上がりとなっています。
最近値動きがあったミルガウスに共通するのは、現行モデルという点。
GVが付かない116400の白文字盤、黒文字盤は既に生産終了となっていますが、それらについての値動きはありません。
通常、値上がりするのは生産終了となったモデルという傾向があります。
それは6桁モデル時代になっても基本的には変わらず、例えば先日生産終了が発覚したシードゥエラーの116600は短期間でとても値上がりしました。
2007年デビュー時における116400GV黒文字盤の180万円という額、そしてその後の急激な値下がりといい、ミルガウスの値動きは他のロレックスとはかなり異なる傾向です。
そして最近なぜか現行モデルだけが値上がりしたという点も、その異次元さを物語っています。