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現在相場考察

10万円台前半で買えるジャンピングアワー、オメガデビル4853.61

2017年7月13日更新
オメガのデビル4853.61について斉藤由貴生が執筆。本記事では2011年1月の安値(ヤフオク)と2017年7月の安値(楽天)を比較し現在相場を考察。この6年6ヶ月での変動は¥73,000だった。

デビル 4853.61についての考察(2017年7月)

小窓で示す時、針で示す分。ジャンピングアワーの腕時計といえば、シンプルなコンプリケーションモデルという印象で、随分と高いというイメージがあります。

しかし、このオメガの場合、ジャンピングアワーでも10万円台前半で購入可能

トノー型ケースといい、凝ったサーモンピンクの文字盤といい、雲上時計を彷彿させる姿ですが、それでも現在13万8000円で手に入るのです。

更に凄いのはこの時計、2011年には6万5000という価格で売られていたという点。

そこから値上がりしていますが、この内容の時計としては当たり前という感じもします。

オメガ デビル(現在参考の腕時計がありません)

本記事の価格比較

腕時計 状態 期間 2011年1月
の安値(ヤフオク)
2017年7月
の安値(楽天)
変動額 残価率
オメガ
デビル
4853.61
中古 6年
6ヶ月
¥65,000 ¥138,000 73,000 212.31%

このデビルのジャンピングアワーには、

  • サーモンピンク文字盤
  • 白文字盤

が用意されているのですが、その色展開はまさに雲上ブランドといった感じ。

ただ、雲上であればサーモンピンクはWG、白文字盤がYGとなりそうなところ、このオメガサーモンピンクはSS、白文字盤はYGへの設定となっています。

ステンレス、金無垢ともに革ベルト仕様とブレスレット仕様が存在。

最も高いのはブレスレット+金無垢という組み合わせですが、69万8000円で1本売りに出されていたものは先日売れてしまいました。

このジャンピングアワーのオメガですが、目立たない反面、その濃い内容であるために、一定のファンがいる模様です。

海外では2000本限定という噂がありますが、その真相は不明。

デビューした時期は90年代後半で、1999年には定価が約30万円という水準でした。

生産終了となった時期は不明ですが、おおよそ90年代後半から2000年代前半という期間に生産された模様です。

その頃のオメガは、高い時計でも実勢価格が20万円台ぐらいが一般的。

高いモデルもあることにはあったのですが、それらは金無垢モデルかつ、あまり流通しないという事情もあるため、あまりオメガに対して高級という印象が無かった時代です。

そして、オメガ自体も高級モデルという展開は、その時期まだ実験段階であったため、本来高級モデルに位置づけても良さそうなこのジャンピングアワーを“通常モデル”という価格帯で出したのでしょう。

その結果、本来高くなりそうな内容であるこのジャンピングアワーは、2011年と比べて値上がり傾向とはいえ、まだ10万円台前半という額で買うことができるのです。

この記事の執筆者
斉藤由貴生
腕時計投資家。著書:『腕時計投資のすすめ(イカロス出版)』『もう新品は買うな(扶桑社)』連載:本サイト以外に『日刊SPA!』『POWER Watch』その他『日経マネー』など多数露出。
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