小窓で示す時、針で示す分。ジャンピングアワーの腕時計といえば、シンプルなコンプリケーションモデルという印象で、随分と高いというイメージがあります。
しかし、このオメガの場合、ジャンピングアワーでも10万円台前半で購入可能。
トノー型ケースといい、凝ったサーモンピンクの文字盤といい、雲上時計を彷彿させる姿ですが、それでも現在13万8000円で手に入るのです。
更に凄いのはこの時計、2011年には6万5000円という価格で売られていたという点。
そこから値上がりしていますが、この内容の時計としては当たり前という感じもします。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2011年1月 の安値(ヤフオク) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オメガ
デビル 4853.61 |
中古 | 6年 6ヶ月 |
¥65,000 | ¥138,000 | 73,000 | 212.31% |
このデビルのジャンピングアワーには、
- サーモンピンク文字盤
- 白文字盤
が用意されているのですが、その色展開はまさに雲上ブランドといった感じ。
ただ、雲上であればサーモンピンクはWG、白文字盤がYGとなりそうなところ、このオメガはサーモンピンクはSS、白文字盤はYGへの設定となっています。
ステンレス、金無垢ともに革ベルト仕様とブレスレット仕様が存在。
最も高いのはブレスレット+金無垢という組み合わせですが、69万8000円で1本売りに出されていたものは先日売れてしまいました。
このジャンピングアワーのオメガですが、目立たない反面、その濃い内容であるために、一定のファンがいる模様です。
海外では2000本限定という噂がありますが、その真相は不明。
デビューした時期は90年代後半で、1999年には定価が約30万円という水準でした。
生産終了となった時期は不明ですが、おおよそ90年代後半から2000年代前半という期間に生産された模様です。
その頃のオメガは、高い時計でも実勢価格が20万円台ぐらいが一般的。
高いモデルもあることにはあったのですが、それらは金無垢モデルかつ、あまり流通しないという事情もあるため、あまりオメガに対して高級という印象が無かった時代です。
そして、オメガ自体も高級モデルという展開は、その時期まだ実験段階であったため、本来高級モデルに位置づけても良さそうなこのジャンピングアワーを“通常モデル”という価格帯で出したのでしょう。
その結果、本来高くなりそうな内容であるこのジャンピングアワーは、2011年と比べて値上がり傾向とはいえ、まだ10万円台前半という額で買うことができるのです。