最近、2005年頃までに製造された高級パネライがとても人気な様子。かつてよく見かけたモデルでも、売り出されていること自体が無いということもあります。
特にこの2年ほどその傾向が高かったのがこのPAM00062で、買いたいと思っても売っているモノがないという状況でした。
ピンクゴールドバージョンであるPAM00103は、常に売り出されている個体があったのに、ホワイトゴールドのPAM00062だけ無かったのです。
またPAM00103は一時期150万円近いという状況になり、
- 高くなったPG
- 売っていないWG
というように、いかに金無垢ラジオミールの人気が高いかということを物語っているようでした。
しかし、そんな金無垢ラジオミールは最近、そのありがたみが薄れてきている印象です。
特にPAM00103は全体的に安くなっており、現在150万円という水準で売られているものはありません。
そして、驚くべきはずっと見かけなかったPAM00062が売っているという点。
しかも、いくつか売られている上に、過去と比べて安くなっているのです。
本記事の価格比較
腕時計 | 状態 | 期間 | 2016年2月 の安値(ヤフオク) |
2017年7月 の安値(楽天) |
変動額 | 残価率 |
---|---|---|---|---|---|---|
オフィチーネパネライ
ラジオミール PAM00062 |
中古 | 1年 5ヶ月 |
¥1,298,000 | ¥1,246,000 | -52,000 | 95.99% |
40mmのラジオミールは、ゼニスエリート搭載という点や、金無垢しかラインナップされていないという高級モデルという点がとても魅力的。
しかし、2002年頃においての中古相場は60万円前後という水準であり、50万円台で売られている個体も多々ありました。
それが2000年代後半に80万円台となり、その後は100万円以上というようにどんどんと値上がり。
確かに、この魅力的なパネライにとって現在の120万円台という価格は理解できる水準だと感じます。
PAM00062はずっと売っている個体がないほどの希少なモデルながら、たまに売りに出た際にPGのPAM00103よりずっと安く売られることもあることもあり、それは以前の記事でもお伝えしたとおりです。
本来、PAM00062のほうが希少なのですが、
- クッションケースにPGの色合いが人気
- PAM00062が希少すぎて認知されていない
という点がある模様であり、PAM00103より圧倒的に高いということもなければ、逆にかなり安く売られることすらあるのです。
PAM00062は2000年と2001年の製造、PAM00103は2001年と2002年の製造。どちらも製造期間の短い希少種であることに変わりはないのですが、なぜかPAM00062のほうが売られていない傾向です。
また、PAM00103には、ローターが銀色の前期と金色の後期が存在しますが、より古いPAM00062には銀色ローターの個体しか存在しません。
かつては同じモデルの色違いというように売られていたPAM00062とPAM00103ですが、今ではPAM00062の方が希少なのです。